ロンドン生活ブログ。音楽のこと、ファッションのこと、ピアノのレッスンのこと、その他雑感、クラシックな物事が好きな夫婦のフツウの話。
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12.May.2024
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ショパンコンクールの予備予選の最終発表が出ましたー!
ドンドンパチパチ。
これで盛り上がっているのが私だけってことは百も承知ですが、5年に一度のことですので、是非おつきあいいただきたい。

結局、81名の予備予選通過者が残り、そのうち17名が日本人です。
今のところ日本人率はほぼ変化なくキープされています。
彼らが10月のショパンコンクールで王座を巡って華麗なる戦いを繰り広げるわけです。

ショパンコンクールの特徴は、そのすべてのステージの課題曲がショパンの曲であるということ。
モーツァルトやベートーヴェンは弾きません。
ショパンは名ピアニスト兼作曲家だったので彼の作品のほとんどがピアノのソロ曲なのですが、ようは彼の作品だけに限定しても、ピアノのエキスパートが作った最高レベルのピアノの曲がどっさりあるわけです。

ピアノの国際コンクールって何弾けばいいの?と思ったあなた様のために。

受けるにはこれだけの課題曲を準備しなければいけないという過酷な条件をご紹介いたします。


第一次予選
●エチュード2曲
●ノクターン1曲
●バラードまたは幻想曲またはスケルツォの中から1曲

→まあ全部弾いて大体20分ちょっと。


第ニ次予選
●バラードまたはスケルツォの中から1次予選とは違う1曲
●ワルツ1曲
●マズルカ1作品(マズルカは通常3〜5曲で1作品になっています)
●ポロネーズ1曲
●1次予選で弾いていない任意のショパンの曲1曲

→演奏時間40-50分です。


第三次予選
●ポロネーズ1曲
●ソナタ1曲
●前ステージで弾いていない任意のショパンの曲1曲

→演奏時間55-60分です。


本選
●ピアノコンチェルト(オーケストラと競演する曲のこと)1曲

→40分前後です。


以上のどっさりです。
まあ選曲や個人差で多少幅はありますが、大体2時間40分弾き続けるくらいの曲の量です。
まさか1次で落とされることを見越して後の予選の準備をしない人なんていないし、1次予選から本選まで1ヶ月の間に行われるので、通ってから次の準備、なんて余裕はもちろんありません。
そもそもポーランド入りしてしまったら、練習場所や時間も制限されてしまうわけなので、10月までにこれだけの膨大な準備を完全に終えておかないといけないわけです。


他の大きな国際コンクールでも同様ですが、参加することに意義がアリどころか、参加出来たら素晴らしい状態です。


でもまあ言ってもこれは祭典なんで、落ちたから才能がないとか、勝ったから一生ピアニストとして安泰とか、そういうわけでは全然ありません。
そもそも八百長コンクールとの見られ方もないわけではないこのショパンコンクール。
ポーランド人が中国人と同じ割合で7人も予備予選通過したなんて、開催国の特権枠が大きすぎるとか、まあいろいろ言われますが。
「国際」規模のイベントには特に権力とお金の影がうごめくのは避けられないこと。だから、結果が重要なんではなく、その経過をしかと見守って楽しませてもらうことに意義があるんです。

今回の参加資格は、1980年から1993年生まれの人。
17歳から30歳までのフレッシュな汗と涙の物語、見逃せません。

著名人が住んだ家や何らかの関わりがあった家に貼られるブループラーク。
ロンドンのSt.Jamesにあるこの家。1848年。イギリス滞在中だったショパンが「生涯最後の演奏会へこの家から出かけていった」と書かれてあります。


イギリスが大嫌いだったショパンは、晩年(といってもまだ38歳)でイギリスへ来て、どんよりした気候ですっかり結核が悪化したといい、「アホで無知で粗野なイギリス人」に辟易し、なのにそこでの演奏会が生涯最後のものとなり、パリへ戻って息を引き取ったのです…


諸行無常の響きあり。


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02.May.2010
3連休開始!
昨日からイギリスは3連休です。
これまでぴーかん続きだったくせに、ここへきて雨です。

それでも日中はまだお日様が出ていたのでレッスン後に散歩へ。
夜は生徒さんのお宅におよばれしました。


私は2度目の訪問、夫は初訪問。素敵なお宅で、広いリビングの窓辺にはスタインウェイがあります。
夫の背後に隠れていますけど。


この生徒さんは本当に素敵な方で、知性ももちろん、気品も独特のユーモアもバツグンで、なにしろ知識が豊富で、いつもお話していると楽しい方です。
昨晩も気付けば夜中の1時過ぎでした。
帰りのタクシーでは「お客さん、お疲れでしょう。帰ってすぐオヤスミになれるようにお眠りモードのBGMかけますね。」とか運ちゃんが言うので、なかなか気が利くじゃないーと思ったとたんに、
「こっちがMAGICでこっちがHEARTです。どっちにします?!」
どっちもスーパーやかましいいわゆる流行歌ラジオをかけて「お好みの方で」。
「ごめんね、classicFMで」



今日は友人宅にお呼ばれです。
電車がこの連休は運休が多いので乗り継いでえんやこりゃと行ってきますー。


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いやはや、決まりましたね。
346人がすでに書類選考によって世界中から選ばれし精鋭であったにも関わらず、更に215人にしぼられました。
AKBで1位になるのだってすごいことですが、この数を考えたらぞくぞくします。
審査する方も相当な体力を要しますね。
心身ともに健康でなければ勤まりません。








あ、申し遅れましたが、ショパンコンクールの予備予選を通過した本大会出場者の話です。
予備予選参加者は現在の段階で346人中68人が日本人で、国籍で競ったら圧倒的世界一です。
以前お話したとおり、今月中旬に行われた予備予選を215人(内41人が日本人)のピアニストたちが通過しています。

5人に一人が日本人です。
これは本当にすごいことです。

よく、日本人は平均的にレベルが高いけど、突出した人が育たないと言われますが、もはやそれがどうした?平均値が高いことだって立派に世界において突出した強味だ、と声を大にして言いたい。

海外に住んでいると、「日本人はナイスだけどパンチがきいていない」とか「ポライト(礼儀正しい)だけどはがゆい」みたいな典型的→魅力に欠ける的評価に対して、「無礼で性格悪くて雑だけど天才肌」に負けず劣らず長所じゃないか、と思うのです。

そろそろ「破天荒=魅力的」という図式にあきてきたからでしょうか。


それともう一つ。
世界大戦以来日本人が世界に対して抱いている「異常なまでの卑屈な精神」が生んだであろう、逆差別。
よく日本で認められなかったアーティストが、先に海外で認められて逆輸入されて国内ブレイク、みたいなことがありますが、まさにこれです。
「世界の皆さんがよいと言うなら、我々としても応援します」
ではなくて、そのへんはちょっとイギリスなんかを見習ってもらいたい。

イギリス人だからってことで何に関しても評価が倍増するこの国は、ある意味その精神が実はガランドウのこの国を未だ大帝国然と構えさせている所以である気がします。

というわけで、私は今回は日本人というだけで堂々とひいきして勝手な審査を行おうと思っています。



よその国の「自国贔屓」にあてられすぎて、対抗意識を燃やす私より。




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イギリスは来週の総選挙にむけて盛り上がっています。
保守党が13年ぶりに政権を奪回するか、または自由民主党が二大政党を退けて新世代を打ち立てるか、または労働党が何とか逃げ切るか。

参政権がないのにこの選挙に無関心でいられないのは、イミグレーションの問題があるからです。
先日のTV番組で3大党首が生討論を繰り広げましたが、しょっぱなのオーディエンスからの質問がイミグレーションの問題をどうするか。ということでした。




3人の中ではデービットキャメロン@保守党が、なんともしたたかに勝ち抜きそうな風貌で、5年首相を勤めたゴードンブラウンはとりあえず人気がないし、その二人に横やり入れているニッククレッグ@自由民主党は口調はなかなか冴えるけど表情が冴えない感じで。。。。

今や労働党と保守党の政策に大差がなくなって、誰が首相としてふさわしいかという党首のカリスマ性を競う戦いになっているとか。

誰に軍配が上がるのでしょう。
保守党になったら、我々ガイジンは今以上に肩身が狭くなります。
労働党もダメですね。
ガイジンとしての損得のみでいったら、Lib Demsこと自由民主党に心の一票を!


だいたい、ガイジンを十把一からげにして排除するなんて、問題の本質を分かっていないではないですか。
排除すべきガイジンを排除し、清く正しく慎ましくイギリスに貢献しているガイジンは歓迎すべきで、つまりその選別にもっと力を入れるべきなのに。


あと5年生まれるのが早ければ、我々の人生変わっていたものを…(visa問題年々厳しくなっているので)



恐怖の5月6日、総選挙まであとわずか。




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27.Apr.2010
夫は見た!
昨日夫はすごいものを目撃してしまいました。


近所の、うちと同じような形のフラットに、とあるクリスチャンのおばあちゃんが一人暮らしをしているのですが、彼女は真冬だろうと夜中だろうと全ての部屋の窓をいっぱいに開けっぱなしにしています。
2階だから泥棒の心配がないと思ってか、または壁一面に貼られたジーザスがお守りくださるからか、外出時にも開けっ放しです。

昨日ちょうどその家の前を通りかかった時、なんと、あの、イギリスの象徴であり、愛くるしいお目目とどんぐりをほおばるかわいいほっぺたと、ふさっふさのしっぽがウリのあのリスちゃんが、イエス様を心から愛するおばあちゃんの家のレンガ塀をさささっとよじのぼり、窓から不法侵入するところを、夫は見た!




イギリスのアイコニックアニマルも、しょせんはねずみのお友達です。

同じ系列の建物の同じく2階に住む我々としては、この脅威の事実を忘れることができません。
なにしろ網戸がないのですから。。。
かといって、窓を開けないわけにもいかない。
となると、このフラットの塀がレンガであることを恨むしかない。。。つるつるの壁だったらよかったのに。

今までは、木によじのぼったりとんだりはねたりする彼らの姿を窓からながめて微笑ましかったのが、昨日を限りに、木の上から常にこちらを監視し、すきをねらっているスパイ軍団に見えてびくびくしています。。。


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26.Apr.2010
朝から大激怒
お天気にも恵まれた気持ちのよい日曜の朝。
なぜかインターネットがつながらない…

ロンドンマラソンの影響かしらと思いつつ、待てど暮らせどいっこうにピコっともランプが点滅せず、disconnectedのまま。
あまりにもいらいらしてVirginへ電話したのが災いのはじまりでした。
これ以上性格悪い人いるかしらというくらい態度の悪い男がカスタマーサービスで担当になってしまいました。
なにしろ早口でなまった英語をまくしたて、
「え?」
って1度でも聞き直そうものなら、大声で、「だーかーらー!!」と逆ギレ状態で怒鳴ってきます。
当然こっちも一瞬でキレて、
「How could you talk to me like that!!!!! I asked you to speak slower! You should be nicer to me as I am foreigner!!!!!!!」
と、こうなります。
その後は相手も態度を180度変えて接してきたものの、すっかり頭が噴火している私は、すぐに電話を夫にパスしてやってもらいました。
結局夫が最後の方でまたイライラを出してくる相手に「とにかくもうちょっと落ち着いて話しをしたまえ。君の名前は?名字は?どこのデパートメント?」と聞いて切りました。
なんというカスタマーサービス。
今からクレームの手紙を出すことは言うまでもありません。


結局そのルードなおっさんは何ひとつ解決してくれず、
「こちらのサービスには問題ないから、お宅のソケットを新しいのに取り替えろ」
の一点張りでした。
しょっちゅうdisconnectになるのが特徴のvirgin netなので、絶対向こうに問題があると確信し、新しいソケットなんて買わないもんね!と気晴らしに買い物に出て戻って来たらネットが復活していました。
言わんこっちゃない。


むしゃくしゃするのでお肉を買って来て家焼き肉をエンジョイし、憂さをはらしました。
ちっこい家ですが、ピアノがあるのでキッチンがセパレートになっている家を探した甲斐があり、閉め切ったキッチンでもうもうと煙を出しながら日本の焼き肉を味わいました。


イギリスのカスタマーサビスの質の悪さは世界でも有名です。




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先週土曜日にイギリスへ戻るはずだった友人が、昨日までポーランドで足止めされていたのですが、昨日飛行機のキャンセルが解除され、無事戻ってきました。
速攻お土産を持って我が家へ来てくれて、夜中3時までしゃべくりました。

イギリス人パイロットも同様に足止めを食らっていたので、いよいよ離陸の時には、
「We're going back home Ladies and gentleme------n!!!!」
とハイテンションだったそうです。

土曜日まで便がないと言われていたのに、念のため空港を訪れたのが幸いして、ラッキーにも一番最初の飛行機に乗れたそうです。
そう、ピアノ好きにはたまらない、あのショパン空港。


ショパンLOVEの私のために、以下のようなイケてるお土産を買ってくれた彼女。







今夜は冷えるのでショパンヴォッカであったまろうかしら。
ピアノがうまくなりそう…


今年はショパン生誕200年で、ポーランドではこの1年を大いに祝福するイベント目白押しであったのに、今月10日、大統領夫妻を含む国家の要人が大勢飛行機墜落により亡くなりました。
今年は第16回ショパンコンクール開催年でもあり、国家が泣き崩れる事態となっては12日からの予備予選も延期になるのでは?と思われましたが、予定通り行われました。
が、
そのまた最中にアイスランド噴火で、予備予選に参加予定のコンテスタントたちがワルシャワ入り出来なくなるなどかなり大変だったようです。

友人が仕入れたポーランドの生情報では、きっとこの1年は喪に伏すためコンクールも延期だと人々は言っていたそうです。


今のところオフィシャルにそのような情報は出ていませんが、ポーランド国民が涙涙の日々を送っていることは確かなようです。

大統領官邸前には街全体を埋め尽くすような人々が花やキャンドルを捧げに集まり、長蛇の列をなしていたそうです。

160年前のパリでショパンの葬儀に集まった群衆を思い浮かべ、悲痛な気持ちになっています…




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