ロンドン生活ブログ。音楽のこと、ファッションのこと、ピアノのレッスンのこと、その他雑感、クラシックな物事が好きな夫婦のフツウの話。
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26.May.2017
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個人的にはかなりいけすかないけど、文句なしにかっこいいからしょうがない。

そういう人って、いると思います。



クラシック音楽の世界でいうと、リヒャルト・ワーグナーという作曲家がそのタイプ。
いけすかない、なんて言葉をこの御大に対して使ってはワーグナー協会から大目玉を食らいそうですが。
でも、度を越した自信家で、人種差別的で、女好き・・・となれば、どうしてもいけすかない感がぬぐえません。
妻の好きなメンデルスゾーンの音楽を、ユダヤ人であるがゆえに迫害したのも許せないところ。



顔もかわいさに欠ける。

      



好みの問題で勝手に敬遠していたワーグナーですが、やはり19世紀の偉大な音楽家としては、筆頭に彼をあげないわけにはいきません。
彼のあふれる自信と才能が生み出した巨大スペクタクル楽劇、「ニーベルングの指環」。
これは「ロード・オブ・ザ・リング」をマスターした人なら必ず次の目標にすべき作品です。

ワーグナーはかっこいいですよ。
是非15時間かけて「ニーンベルグの指環」を鑑賞していただきたい。



9月に発売されたバイロイト祝祭劇場の収録DVDです。

      



音楽界一スケールの大きい男、ワーグナーについてくわしくは週刊classic Vol.46で!!
試聴も出来ます!



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週刊classic vol.29では、ヘンデルのオペラ「リナルド」から一曲をご紹介しました。

このオペラは十字軍の英雄「リナルド」が、愛と国のために魔女たちをやっつけて勝利を得るという筋書きの、完全なヒーローものです。


強くてかっこいい正義の味方!はいつの世にもどこの国にもシンボルとしているのでしょうが、西洋の場合はコロニアリズム(植民地主義)とかインペリアリズム(帝国主義)とかの概念が強いので、正義の定義自体が「・・・?」な場合も多々あります。
この「リナルド」の場合、イスラム教徒たちが魔女と手を組んでいる悪者である、という設定が思い切り差別的です。


英雄といえばイングランドの守護聖人、聖ジョージ。
(セントジョージズデーは4月23日ですが、休日ではありません。)
聖ジョージはキリスト教の聖人の一人で、もともとは11世紀頃のトルコあたりを舞台に悪い龍を退治した伝説から生まれた英雄ですが、この人が洋の東西を問わず英雄とされて、イングランドの旗まで聖ジョージの象徴、レッドクロスになったというのですから、国と宗教のボーダーが交錯している感じですね。


以前イギリスのAndoverというローカルな街で、ママさんコーラス(おじさんたちも含む)の伴奏をした折、エルガー作曲の「the Banner of Saint George」(聖ジョージの旗)という合唱曲をやりました。
曲自体とてもかっこよく、大勢が一丸となって、勇敢な聖ジョージがドラゴンを退治してお姫様を救うシーンを熱唱するのを、何だかいかにも日本人の表現と違っておもしろく感じながら伴奏していました。



余談ですが、スサノオノミコトはヤマタノオロチを退治して、クシナダヒメを救う約束をする前に、
「クシナダヒメをお嫁さんにくれるなら」
という条件を出し、聖ジョージは捕まえた龍の首ねっこを抑えつつ、
「国全体がキリスト教に改宗すると言うならこの龍の息の根を止めてやる」
という交換条件を出したということです。

英雄とは非常にクレバーです。




写真は、2001年に発売でヒットしたサラ・ブライトマンのクラシカルクロスオーバー系クラシックアルバムで、当時よく聴きました。
サラの歌声は、よく「透き通った」とか「美しい」と表現されますが、私はしなるムチのような、急流の清泉のような、彼女のいかにもイギリス人らしい強い感じが魅力かと思います。
「私を泣かせて下さい」が入っています。


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週刊classic Vol.28では、カール・ジェンキンスのベネディクトゥスを紹介しました。
これはいい曲です。

実のところ、普段はクラシカルクロスオーバーが好きとは言えない私。
クラシック音楽というのは、熟練されたテクニックの上にのみ構築され得る深遠な芸術、という定義がある程度あてはまるものだと思うので、クラシカルクロスオーバーの名の下に、気軽さを求めてその“深遠さ”を失ってしまったお粗末な音楽を耳にするのが少なくないからです。

異ジャンルの融合とは、上手にやらないと、両方の美点を損ねた単なる変な混ぜ物が出来上がってしまうという危険を伴うものなんですね。


ところで、このカール・ジェンキンスもウェールズ出身なら、最近素行の悪いシャルロット・チャーチに代わってすっかりクラシック・セレブの女王であるキャサリン・ジェンキンスもウェーリッシュ。
Wジェンキンス、親戚ではないらしい。

キャサリン・ジェンキンスの音楽は、正直特筆に値するものではないと思うのですが(失礼)、とにかく彼女はチャーミングですよね。
イギリスの朝のワイドショーに出演していた時には、黒いフレアスカートにリボン!のような、まるでヴィクター&ロルフの世界で、終始にこやか。
このまま間違わないで歩んでいって欲しいと切に願いました・・・。




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今週の週刊classic Vol.26ではモーツァルトのトルコ行進曲を取り上げました。
これがピアノソナタ第11番の第3楽章だと言う事を知っている人は意外に少ないようです。
夫も1年半前まで知らなかった一人です。
これを機に1楽章からじっくり聴いていただきたいものです。


モーツァルト効果については来週の週刊classicで少し紹介する予定です。
私は効果の科学的根拠についてはこれっぽっちも説明できませんが、とにかく、モーツァルトを聴くと脳細胞がプルプルと活性化されるような感覚に陥る!ということは断言できます。
とはいってももちろん好みの問題ですから、モーツァルトが嫌いだという人には効果はないでしょう。

オススメはまずこの人、日本が世界に誇るピアニスト、内田光子のこの一枚です。
彼女は「モーツァルトが何を考えて、どう感じていたのかまで分かる!」と断言するほど研究、解釈、演奏を通してモーツァルトに時空を超えた大接近をした人ですから、説得力が違います。こちらイギリスでも大人気です。



さて、いつ弾いても小気味よくて楽しくてかっこいいトルコ行進曲。
1年半前に夫が大学で「Sorrow of tranquility」(写真)という作品を作った際、この曲をいじったものをテーマソングにしました。
いじり方はシンプルです。

長調と短調を入れ替えて、標準のテンポと極端なスローテンポとの2通りで弾いて録音し、それを同時に聴けるように重ねたもの。
ヘッドフォンの右耳から標準テンポ、左耳からスローテンポが流れてきて、2種類のあべこべトルコ行進曲が頭の中でミックスされるというしくみ。
作品の説明はここでは割愛しますが、彼の伝えたかったものは、美しさと滑稽さ、楽しさと悲しさ、相反するものの同居。
そんなところでしょうか。

興味を持たれた方は一度聴いてみて下さい。
モーツァルトへの冒涜って非難されるかしら・・・



↓クリックすると再生します。
鏡の中のトルコ行進曲



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05.Dec.2006
物申す音楽。
キャサリン・ヘップバーン週刊classic vol.22では、シューマンの献呈を紹介しました。


3年前に亡くなった往年の大女優、キャサリン・ヘップバーンがクララ・シューマンを見事に演じた映画「愛の調べ(Song of Love)」(1947)は、史実に基づいたあくまでフィクションです。
つまり、あの中のシューマン、クララ、ブラームスのイメージを鵜呑みにしてはいけないのですが、とにかく映画として非常によかったので、個人的にシューマンとクララの愛をどこかロマンチックで神聖なままにとどめたい想いがどうしても強い私。
映画でテーマソングとなっていたこの「献呈」にも思い入れが深いのです。
フランツ・リストといい、この映画は我々クラシック音楽を愛する者の理想とロマンをカタチにしてくれたような映画です。

映画では、シューマン亡き後、とうとう思い切ってクララに求婚するブラームス。
場所はレストラン。
戸惑うクララのテーブルへヴァイオリン弾きが「一曲いかが」とまわってきます。
偶然にもそのヴァイオリン弾きが奏で出したのは、亡き夫の残した「献呈」。

その音色を聴いて自らの愛と使命を再確認するクララ・・・
自分は、音楽家ロバート・シューマンの妻であるということ。
夫の遺産であるこの素晴らしい音楽を後世に残すこと。


いい音楽は本当にいろんなことを伝えてくれますね。



この映画を共に見た親友フルーティストの川瀬礼実子の父娘デュオが左のオススメCDです。
ようやくイギリスに届いて昨日聴きました。
素晴らしい。
これは誰のモノでもなく、まさに川瀬親子の音楽。
紛れもない彼らの音楽だという実感が、一音一音から伝わってきました。
ボサノバが入っているのが象徴的だと思います。一種抑制の利いた押し付けのない音楽。ゆっくりじんわりあったかく横で笑ってくれているような、そういう音楽なのです。
そしてこれぞ、川瀬親子の生き様なのです。


心がさみし~い問題が多発中の現代社会に、救世主的存在となりますね、このCDは。
人間の心は、こういう音楽によってあたためられるべきなんですよね。
私もこういう音楽を目指す者として、このCDに勇気をもらいました!

我が家のヘビーローテーションです。
27.Nov.2006
チェロと品格。
ちょうど今から20年前に亡くなりましたが、
ピエール・フルニエというフランスのチェロ奏者がいました。
昔TVでこの人の壮年期くらいの白黒の演奏映像を見た時、
舞台そでからゆっくり登場するその様を目にしただけでぐっとしびれた記憶があります。

ピアノからチェロに変更するきっかけとなった不自由な足をゆっくり運ばせながら舞台中央に移動するお姿・・・
・・・それは、きちっと結んだお上品なお口を節目がちに上等のナプキンで優雅に拭うような"身に付いた品格"でした。

ああいう雰囲気は時代の生んだ芸術なので、もう今の世にはないものなんでしょうね。


ところで、今週の週刊classic vol.21では、チェロ曲の代名詞たるバッハの無伴奏チェロ組曲を紹介しました。言わずと知れた名曲ですね。
フルニエのを一度聴いてみて下さい。
老教師に優しく諭されるような気持ちになります。


チェロといえば、真っ先に頭に浮かんでくる大大大好きな曲があります。
ブラームスピアノコンチェルト2番3楽章です。
ピアノコンチェルトなのにチェロが主役になる曲の冒頭、ゆっくりといいソファに深く沈み込みたい気持ちになります。
あのメロディーは絶品です。
ピンとこない方は是非以下をクリックして聴いていただきとう存じます。
チェリビダッケ指揮、ピアノ:バレンボイムです。
週刊classic vol.18は、もはやあのメロディーを知らぬ人はいないであろう、
「ジュピター」 こと 「木星」こと  組曲「惑星」より 木星 です。(一応ポピュラーな呼称順にならべました。)

ホルストは、自分の作品である「惑星」だけが(他の彼の作品に比べて)過剰に評価されていることをいいように思っていなかったと言います。まして、その中の「木星」だけが飛びぬけて一人歩きしているとあっては、草葉の陰で泣いていることでしょう・・・

とりあえず、作り手には敬意を表すべきですから、有名な木星の一部だけ聴く前に、組曲「惑星」全7曲、聴いてみませんか?
奇しくも「冥王星除外」のニュースで、「惑星」がまた脚光を浴びている今こそそのチャンス!

2000年に、イギリスのホルスト協会理事である作曲家、コリン・マシューズ(今年60歳)が作曲した
「冥王星 --再生するもの--」

これをホルストの8曲にくっつけて「惑星(冥王星付き)」として、「惑星」が時代に即したカタチになったぞ、と世間が喜んだのもつかの間、「冥王星」は除外されてしまいました。
イギリスの指揮者サー・サイモン・ラトルは、この新版惑星に、さらに新たな星4つを作曲させて独立曲としてこれとセットにしました。
追加の4曲は、

1. 小惑星4179~トゥータティス
2. オシリスに向かって
3. セレス
4. コマロフの墜落

こうなったらホルストの意図した占星術の世界から一挙に天文学的世界へ。クラシック音楽というより宇宙科学音楽のようなテイストに。
2006年8月発売のこのCDのジャケットも、映画のポスターのようではないですか。
ホルストの7曲に21世紀の5曲が加わった、異なる2時代の温度差がかえってわくわくさせてくれるCD。
とりあえずラトル+ベルフィル、必聴です。



ひとまず妻は今週末にロンドンのバービカンホールへ、ロンドンシンフォニーオーケストラの「惑星」(とグリーグのピアノコンチェルト)聴きに行って参ります。
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