ロンドン生活ブログ。音楽のこと、ファッションのこと、ピアノのレッスンのこと、その他雑感、クラシックな物事が好きな夫婦のフツウの話。
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28.Mar.2024
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時として、単純に気分が明るくなるような曲を聴きたいと思うことがあります。
ただ美しくて楽しい、しかし根本的に深く魅力的なもの・・・そうなると、やっぱりこれしかありません。


今週の一曲、シューベルトのピアノ五重奏「ます」です。
未読の方はこちら

ピアノソロではちょっと切ないし、オーケストラでは賑々しい・・・もっと木漏れ日燦燦(さんさん)な感じを求めるなら、室内楽が一番です。

チェロと言えばヨーヨー・マ。この人とピアニスト、エマニュエル・アックスのコンビは最高にさわやかです。
いつも大きな図体で上品に洗練された音楽を奏でるアックスと、シャツに手編みのセーターが渋い感じのヨーヨー・マは、こういう音楽をするのに波長がぴったり合うんだと思います。

とりあえず、これは一家に一枚あると健康的だと思われます。



シューベルトが貧困に苦しんだ青年であったとする説は、昨今疑問視されています。
私は個人的に、彼は今で言うちょっぴりオタク系天才肌だったので、いわゆる思春期の悩みや病気が、時に彼を鬱屈とさせたことは事実でしょうが、基本的に金銭問題が彼の生活に影を落としていたことはなかったような気がします。
ベートーヴェンやショパンの悲愴な感じとは、また違うからです。


どちらにしろ、この「鱒」は心身ともに健康で若く、夏休みの旅行のテンションそのままに書かれた青春の一枚なのです。
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今週の「週刊classic~今週の一曲~」vol.9では、先週に引き続き、ショパンをとりあげました。まだ未読のかたはこちらからどうぞ。

何と言っても知名度高いのはやっぱり「別れの曲」ですよね。
過去にクラシックは知らないけど、別れの曲は好き、、、という人に何人出会ったことでしょうか。


なぜここまで有名になったか・・・


というよりは、ナゼこれほど人々の心を掴んだか・・・


ナゼクラシックなのにベストセラーになったか・・・


それはまさに、ドラマ効果でしょう。ドラマの感動とともにこの曲がやって来たことにより、人々は日ごろ「難解である」と敬遠していたクラシック音楽を、ダイレクトに心に招き入れたのです。

具体的なイメージである「ドラマ」に対する感情、感動が、そのまま曲のイメージとなり、スルっと受け入れられたわけですね。



要するに、聴きなれないし、感情移入出来る歌詞もついてない「分かりにくい」クラシック音楽は、何かのきっかけさえあれば見事にあなたを魅了するというわけですね。


では想像力を養うつもりで、別れの曲以外のエチュードも聴いてみて下さい。あなただけのドラマと、あなただけのBGMが生まれるはずです・・・
とりあえず、ポリーニの爽快なるエチュードと、ペライアのじゅわっとしたショパン、オススメです。どちらも24曲入っています。




今週の「週刊classic」vol.8は、ピアノの詩人ことショパンの「幻想即興曲」です。
どうして一人の人間から、こんなにも次々とかくも美しき憂愁の音楽が生まれ出ることができたのでしょう。
これを奇跡と呼ばずして、何を奇跡と呼びましょう。
 
今週の「週刊classic」vol7のオススメCD/DVDです。


世にも美しく、世にも冷酷な中国のお姫様、トゥーランドットと、勇敢(?)な王子、カラフの愛・・・。

曲目をクリックすると、バックナンバーに飛びます。

Vol.1 G線上のアリア(管弦楽組BWV1068曲第3番より)
    バッハ
Vol.2 カノン
    パッヘルベル
Vol.3 弦楽のためのセレナーデ op.48
    チャイコフスキー
Vol.4 オペラ『カヴァレリア・ルスティカーナ』より 間奏曲
    ピエトロ・マスカーニ
Vol.5 ボレロ(Bolero)
    モーリス・ラヴェル
Vol.6 ラルゴ 又は オンブラ・マイ・フ
    ヘンデル
Vol.7 オペラ「トゥーランドット」より 「誰も寝てはならぬ」
    プッチーニ
Vol.8 幻想即興曲
    ショパン
Vol.9 練習曲 作品10-3 「別れの曲」
    ショパン
Vol.10 ピアノ五重奏“ます”
    シューベルト
Vol.11 ピアノソナタ第14番 「月光」
     ベートーヴェン
Vol.12 ラ・カンパネラ パガニーニ大練習曲より
    リスト
Vol.13 オペラ「フィガロの結婚」 前半
    モーツァルト
Vol.14 オペラ「フィガロの結婚」 後半
    モーツァルト
Vol.15 オペラ「カルメン」より ハバネラ
    ビゼー
Vol.16 「レクイエム」より ピエ・イェズ
    フォーレ
Vol.17 カンタータ第147番《心と口と行いと生活で》より 「主よ、人の望みの喜びよ」
    バッハ
Vol.18 組曲「惑星」より木星
    ホルスト
Vol.19 行進曲「威風堂々」
    エルガー作曲
Vol.20 ピアノ協奏曲第2番
    ラフマニノフ
Vol.21 無伴奏チェロ組曲
    バッハ
Vol.22 歌曲集「ミルテの花」より「献呈」
    シューマン
Vol.23 ラプソディー・イン・ブルー
    ガーシュイン
Vol.24 アヴェマリア
    シューベルト
Vol.25 交響曲第九番
    ベートーヴェン
Vol.26 トルコ行進曲
    モーツァルト
Vol.27 モーツァルト効果
    モーツァルト
Vol.28 ベネディクトゥス
    カール・ジェンキンス
Vol.29 オペラ「リナルド」より 「私を泣かせて下さい」
    ヘンデル
Vol.30 ヴァイオリン協奏曲
    メンデルスゾーン
Vol.31 ヴァイオリン協奏曲「四季」より「春」
    ヴィヴァルディ
Vol.32 交響曲第九番「新世界より」
    ドヴォルジャーク
Vol.33 モルダウ 連作交響詩「わが祖国」より
    スメタナ
Vol.34 3つのジムノペディ
    サティ
Vol.35 亜麻色の髪の乙女
    ドビュッシー
Vol.36 展覧会の絵
    ムソルグスキー
Vol.37 熊ん蜂の飛行
    リムスキー=コルサコフ
Vol.38 エリーゼのために
    ベートーヴェン
Vol.39 トロイメライ
    シューマン
Vol.40 前奏曲15番「雨だれ」
    ショパン
Vol.41 カルミナ・ブラーナ
    カール・オルフ
Vol.42 バレエ「白鳥の湖」
    チャイコフスキー
Vol.43 劇付随音楽「夏の夜の夢」より 「結婚行進曲」
    メンデルスゾーン
Vol.44 リベルタンゴ
    アストル・ピアソラ
Vol.45 パヴァロッティ
    追悼企画
Vol.46 ニーベルングの指環
    ワーグナー
Vol.47 オペラ「セビリアの理髪師」より 「私は町の何でも屋」
    ロッシーニ
Vol.48 オラトリオ「メサイア」より 「ハレルヤ」
    ヘンデル
Vol.49 魔法使いの弟子
    デュカス
Vol.50 『ロメオとジュリエット』組曲第2番より、
    「モンターギュー家とキャピュレット家」

    プロコフィエフ
Vol.51 亡き王女のためのパヴァーヌ
    ラヴェル
Vol.52 アランフェス協奏曲
    ロドリーゴ
Vol.53 オペラ「蝶々夫人」
    プッチーニ
Vol.54 オペラ「椿姫」
    ヴェルディ
Vol.55 バレエ「くるみ割り人形」
    チャイコフスキー
Vol.56 ラデツキー行進曲&美しく青きドナウ
    ウィーンフィルハーモニー管弦楽団
    ニューイヤーコンサート
Vol.57 弦楽のためのアダージョ
    サミュエル・バーバー
Vol.58 ツィゴイネルワイゼン
    サラサーテ
Vol.59 ツァラトゥストラはかく語りき
    リヒャルト・シュトラウス
Vol.60 愛のよろこび
    マルティーニ
Vol.61 おもちゃの交響曲
    L.モーツァルト / エトムント・アンゲラー
Vol.62 剣の舞
    ハチャトゥリアン
Vol.63 オラトリオ「天地創造」
    ハイドン
Vol.64 ヴァイオリンソナタ第5番 「春」
    ベートーヴェン
Vol.65 エチュードop.10-12 「革命」
    ショパン
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