ロンドン生活ブログ。音楽のこと、ファッションのこと、ピアノのレッスンのこと、その他雑感、クラシックな物事が好きな夫婦のフツウの話。
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24.Apr.2017
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06.Nov.2006
Viktor&Rolf

  ウェディングドレス for H&M £219,99         昨年ミラノにオープンしたブティック


今週11月10日より発売される、H&Mのデザイナ―ズコラボレーション第3弾にはVIKTOR&ROLFに白羽の矢が立ちました。
いずれも好評だったカール・ラガーフェルド、ステラ・マッカートニーに続き今回も話題性は十分です。

彼らは93年にデビューしたオランダ出身のデザイナーデュオ。
98年にオートクチュールコレクションに招待メゾンとして参加して以来独自の戦法で斬新なデザインを発表しては、我々の目を釘付けにして来たネオ暮らしカルな二人組です。
今やファッション界に置いての彼らの地位は不動です。


ウェディングをテーマにした今回のアイテム、H&Mのページでメンデルスゾーンの付随音楽「真夏の夜の夢」の第9曲目、かの有名な結婚行進曲をBGMに、コレクションが閲覧できます。

全くの余談ですが先述のカール・ラガーフェルド、芸術王立学院で2週間程コースを指導していた際、授業の合間に手を洗うのですらもいちいちタクシーに乗ってホテルへ戻っていたそうです。
何故かと尋ねたら答えは一つ"Because it's Karl Lagerfeld!"
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今年の夏の終わりごろ、イギリスの南西端のCornwall地方にホリデーに行った時に、芸術家の街として名高いSt.Ivesの小さな工房で、お茶碗を購入しました。
以来、先輩夫妻に結婚祝いにいただいた夫婦箸とともに、我が家のごはんの時間の大事な常連さんです。

サーファーの街としても知られるSt.Ivesは、まだホリデーシーズンぎりぎりだったこともあり、街の中心スポットは人の山&山。

件の工房は、その人だかりから一瞬路地に入った坂道にこそっとたたずんでいました。
間口こそ"こじんまり"という感じでしたが、中はなかなか充実していて、濱田庄司、バーナード・リーチ、河井寛次郎などの作品も置いてあり、喜ぶ夫はついつい長居。
もちろん、そうかといってそういうご立派な芸術品には手が出ませんので、バーナード・リーチの薫陶を受け、St.Ivesで窯を持って焼き続けているイギリス人陶芸家の作品(お安い)を記念に購入しました。
大きさと色合いが好みです。手触りもよし。

参考までに日本民藝館
23.Sep.2006
自然史博物館
週末などには気軽にミュージアム巡りができるのがロンドン生活の醍醐味。気が向いたら二人して出かけて、経済的な遊びを楽しむ我々夫婦は、先日建物の荘厳さでもその内容でも世界に冠たる自然史博物館に行ってきました。

ロンドンはケンジントン地区にある、Natural History Museum(自然史博物館)は1881年に大英博物館から独立し、この場所に設立されました。 ここには、世界中の動植物の標本が4億点以上収蔵されているそうで、入り口近くにある巨大な恐竜の化石に始まり、虫類、海洋物、人体、地球に関する展示など、広大なスペースをふんだんに使い、まさに自然界をくまなく網羅した博物館です。

この博物館を語る上で忘れてはならないのがこのAlfred Waterhouseによるラインラント・ロマネスク様式の荘厳な建物です。
ところで写真の大きな化石、何だと思いますか? じつはこれ、巨大ナマケモノです。

一昨日、ロンドンはテムズ川沿いにある、テートモダンがギャラリーの増設のプランを公表しました。
新しいギャラリーはガラス箱を積み上げられたような形になっており、このジッグラト、総工費£M215(約450億円)で高さは70m。2012年のオリンピックに合わせて完成するようです。Times紙より
テートモダンの年間来館者数は、完成当初予想されていた180万人を大きく上回り現在400万人。
ちなみにニューヨーク近代美術館(MoMA)の年間来館数は270万人、パリのポンピドゥーセンターは250万人。


Tate Modern のディレクターNicholas Serotaによると、この増設によって展示スペースが60%拡張されるそうです。

個人的に、あの発電所をほとんどそのまま再利用した外観が気に入っていたのですが、このガラスの塊によってそれも隠れて見えにくくなってしまいそうですね。
テムズ川沿いもどんどん近代的な建物で埋まってきており、非常に残念に思います。我々ロンドン暮らしっくシンフォニーの一員にとっては理解し難い美意識ですが、いつの世も新しいものを求めて古いものを淘汰していく流れは、とめられないものなんでしょうか。
13日、ロンドンのテートモダンで開催されているWassilly Kandinsky 展に行ってきました。ピカソ、マティスなどと並び、20世紀を代表する画家とされる彼は、抽象画の先駆者であるだけでなく、舞台美術家、評論家、法律家など様々な顔を持っています。(マルセル・ブロイヤーの"ワシリーチェアーなら知っているけど。。という方も中にはいらっしゃるかもしれません。そうです、1925年にブロイヤーがデザインし、当時バウハウスで教鞭をとっていたカンディンスキーの住居で使用されていました。)


という誰もが知っている偉大な人物ですが、「誰もが知っている」人物って覚えるにはあまりにも多すぎませんか?今回は彼の紹介と展覧会の模様を少し書きたいと思います。


1866年、裕福な商人の家庭に生まれた彼は、幼少の頃から絵に興味をもっていました。1886年にモスクワ大学に入学し、そこで法学、経済学を学びます。
しかし、30歳の時にモネの"積み藁"との出会いをきっかけに画家の道を歩み始めます。
画家としてスタートした当初、彼の作品の多くはsong (1906)やRussian Woman in a Landscape  (1906)など風景画でした。
その後、造形芸術局(IZO)の演劇、映画部長や美術館の館長、モスクワ大学名誉教授など様々な仕事を経て1922年ドイツのバウハウスに赴任します。


この展覧会は、1900年初頭から、革命後に芸術の自由が制約を受けることを危惧し、再びロシアを発った1922頃までの作品に焦点を絞っています。これはちょうど、彼が徐々に抽象絵画の道へと踏み込んでいった時期にあたります。今まで英国で見られる事の出来なかった、50点以上の油彩画を含む、80点以上の作品を展示しています。


実物を見て私が個人的に感銘を受けた作品はimprovisation20 (1911)(写真上から3枚目)、blue segment (1921)です。その他にも、彼のコンポジションVII.(1913)など2m×3m近い大作を見るだけでも、この展覧会に足を運ぶ価値はあると思います。

2002年の東京国立近代美術館での展覧会を見逃した方もロンドンに足をお運びの際は是非。
06年10月1日まで。入場料は£10(8)
16.Jul.2006
形のないアート
3月19日に ICAギャラリーに行ってきた時のお話。

ヴェネツィア ヴィエンナーレドイツ館代表や横浜トリエンナーレへの出展など、巷でその名を馳せているTino Sehgalのエキシビジョンの最終日。
昨年からICAではじまった三年に渡って行われる三部作の二作目になる今年は、昨年の一作目とまた趣を変えつつも、相変わらず彼独自の型破りな表現が話題を呼んでいます。

まず受付を済ませると、十歳位の女の子がやってきて中に案内してくれると言う。
彼女について一階のギャラリーに入ると『progressって何?』と聞かれる。しばし空っぽのギャラリーを誘導され歩きながら彼女と妻と三人で「progress」について話し合う。
別の従業員出口でホスト役が彼女から青年にバトンタッチされるが、何の違和感もなく同じテーマを発展させ、話し合いが続けられる。
細い通路から階段ーカフェーまた階段ー二階のギャラリー(こちらも空っぽ)ーまた階段ーカフェ、と結局ICAの館内をぐるぐると歩き回り、案内役も青年ーおばさんー老男性、と引き継がれていったが、違和感が全くなく、終始「progress」を題に建築物、社会、コミュニティ、夫婦仲、人間の進化(参加する人によって全く変わった内容になると思います)などについて話し合い、最後の案内役である老男性と握手し、終了した。

結局ただ話をしただけで、直接視覚による鑑賞ということをしなかったわけだけど、常に前進しながら「progress」についてあれこれ思案するというシンプルな仕掛けに、いろいろな錯覚に陥ったり、なんとも不思議な体験でした。

この無形のエキシビジョンの題はその名も、「This progress]。
Sehgalの振付け師、政治経済のバックグラウンドが、今回の彼の作品に大きく働いていると踏むのはちょっとこじつけが過ぎるでしょうか。

第一回目のときもそうでしたが彼の作品にはいわゆる”モノ”が存在しません、それどころか契約時の書類や、購入できる彼の作品(これはもちろん)のレシートにいたるまで一切の”モノ”をプロデュースすることを行わない徹底ぶり。本当に説明し難い作品なので、直接体験してもらうしかないのですが、残念な事に日曜で終わってしまいました。これに興味を持った方。第三部をお見逃しなく!
28.Jun.2006
Degree Show
 昨日は、友人に誘われて午後からセントラルセントマーチンズという学校のdegree show (学部卒業生の展覧会)に行ってきました。全ての学科からなるexhibitionなんですが、ファッション学科の方々の作品全てに目を通していたら時間がなくなってしまい、結局他の学科は少ししか見れませんでした。
 結構期待して行ったんですが、コンセプトが先行しすぎてプレゼンテーションや仕上げが雑なものが多くみられ、少々残念でした。(もちろん中には素晴らしい作品もありましたが)。
 最低限、芸術作品はきれいな仕上がりと明確なプレゼンテーションが必要だと思うのは自分だけでしょうか。 現実問題、コンセプトの素晴らしさだけで、仕上がりの不出来をカバーできるような傑出した作品なんて皆無に等しいわけですから。

 僕は-西洋でしかも洋服のデザインを勉強している事自体矛盾していますが-やっぱり日本人なので、最終的に、柳宗悦や濱田庄司らの唱えた精神である、「用途の美」とか「anonymity(匿名性)の尊重」とかいう謙虚な制作精神にこそ美しいものが生まれるという美学にひかれます。これはやっぱりマイノリティーな美学なのか。妻に教えてもらったページですが、ここで松岡正剛が彼について語っています。
 ユニークなコンセプトを持った素晴らしい芸術は、包み隠された中でその本質を発揮するものではないでしょうか。自分が言いたいのは、有史以来数えきれない程の素晴らしい作品が生まれてきましたが、それらが著名な作家によるものだったケースがいくつあるでしょうか。否、一人の作家の力のみによって作られたものがどれほどあったでしょうか、ということです。
 有名無実とか、ブランド志向とかいう今の時代、無名精神をもった芸術家は非常に希有な存在なのでしょうか。



  yanagi       sori
 「手仕事の日本」柳宗悦   「エッセイ」柳宗理


 
 その後公園に向かう途中RCA(英国王立芸術院)の前でバスがとまったので、そこのexhibitionにも立ち寄ってきました。やっぱりRCAの生徒の作品は素晴らしい。RCAは大学院なわけですから、その違いはありますが、それを差し引いても他のdegree showとは仕事量にしろ才能にしろ雲泥の差がありました。やはりもっとも感銘を受ける洗練された学生の作品を見るには、RCAに行く事をお勧めします。
 ちなみにここで今年のイギリスの大学の卒業たちの作品が観覧できます。


 最後にハイドパークという公園を通り抜ける途中に、閉っていましたが、サーペンタイン ギャラリーに寄って、レム.コールハースという著名な建築家の作品を見てきました。といってもまだ制作途中で、ほとんど何にも出来てなかったのですが。これはロンドンのハイドパークの真ん中にあるサーペンタインというギャラリーが、2000年以降毎年、当代一流の建築家に依頼し、夏季限定で隣接の草地にパビリオンを設営するという企画です。完成した暁には、この夏の話題を占拠するすること間違いないでしょう。
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