ロンドン生活ブログ。音楽のこと、ファッションのこと、ピアノのレッスンのこと、その他雑感、クラシックな物事が好きな夫婦のフツウの話。
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20.Apr.2024
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04.Jul.2007
Couture night
先週のことですが、夫が働いているスタジオが「Couture night」というイベントに参加しましたのでその様子を。


Couture night(クチュール ナイト)とはCouture Clubbingという会社がオーガナイズする隔週のファッションショーで、今回はその初日でした。
今回はパリ、ロンドン、ミラノ、ニューヨークの4都市からそれぞれデザイナーが一名ずつ招待され、各々のコレクションを披露しました。



一見聞こえの華やかな「ファッションデザイナー」ですが、現実はこのようなクラブのイベントにも積極的に参加して、作品を披露するだけでなく、出会いによってコネクションを広げたり、接待をしたりと、タフな仕事が必須なわけですね。

写真はそのイベントが行われたクラブ「MOVIDA」での様子。
2005年から連続でロンドンのベストクラブに選ばれているらしいこのクラブ。
一本600万のお酒が載ったメニューを尻目に、ビールを2本買うのが精一杯でした。




二人とも仕事帰りに直行だったので、イベントが終わる頃には空腹の極み。
いそいそとチャイナタウンに向かい晩御飯にありついたわけですが、その数時間後にすぐそばでテロ疑惑の車輌が発見されるとは、当時は知る由もなし。












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11.Jun.2007
Graduate Fashion Week
先週の話になってしまいますが・・・
6月3日からロンドンの南西部にあるテムズ河沿いのButtersea Park内ので開催されているGraduate Fashion Weekに行って来ました。 1991年に創設されたグラデュエイト・ファッション・ウィークは、イギリス内の47の大学から選ばれしファッション選考の学生が卒業制作携えて参加するという一大イベント。
First Prize受賞者には2万ポンド(約450万)の副賞が授与されます。大規模な合同卒業展&catwalkといったところでしょうか。


Slone Square駅で下車し、先頃「風花」が2年連続金賞という快挙を成し遂げた、英国の伝統的なフラワーイベント「Chelsea Flower Show 」の会場を通り過ぎ、ロックファンにはお馴染みのBattersea Power Stationが見える橋をわたり、




公園の中をすすんでいくと会場であるBattersea Park Arena(バタシーパークアリーナ)が現れます。






この日は2週間ぶりの夏日の週末。中に入るとムシムシした空気にまず二人で怖気づきます。
大きな会場内には、各大学のブースが仕切られ、その中で様々な作品が所狭しとディスプレイされています。
ディスプレイ方法はそれぞれですが、基本的に、作品である服やアクセサリーと、各生徒のポートフォリオ(作品に関するあらゆる情報を一冊の本、またはファイルにまとめたもの)が展示されています。


各大学からトップの学生のみが選出されているとはいえ、その数たるや優に2、300作品はあります。



そういうわけで、会場に入った瞬間あまりの数に圧倒され、しばらく見ているともう食傷気味で、全部の作品に丁寧に目を通すことができませんでした(笑)。

こういう時いつもながらに思う事ですが、デザインということ以外に、作品全体の統一性やディティールのきれいさ(tidiness)、ディスプレイ方法などの重要性を軽んじている学生が意外に多いことが気になりました。

雑多な布サンプルや必要のないドローイングでパンパンに膨張した安いスケッチブックでは、こういう状況で人目をひくのは難しく、そのせいでせっかくの才能も埋もれてしまいます。

というわけで、プレゼンテーションの重要さを改めて認識した一日でした。



写真はLondon College Fashion よりAdelina Amanteの作品。
textileの生徒だと思われますが、清潔感溢れる、ソフトだけど芯のある、骨のあるタコのようなcolourwayが好みです。




こちらは同じくLCFのHeather Meikle 。(写真で見る限り)全てPVC(ポリ塩化ビニール)のような生地にきれいなプリントをあしらった作品です。
7アウトフィット勢ぞろいした様が、なぜかピカソの「アヴィニョンの娘」を彷彿とさせます。





才能の発掘はこちらから。









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15.Mar.2007
ぎっくりとプー


全く動けない状態から始まり、腕だけでの移動、ジョンとヨーコも健康のために行ったといわれている四足歩行を軽くこなし、やっと二本足で歩けるようになりました。

それにしても、ぎっくり腰には日にち薬と言いますが、本当に病院には行かなくてもいいのでしょうか。
腰痛にもいろいろあるだろうに、「ぎっくり腰」の一言で片付けていていいのか、甚だ不安でもあります。



さて、写真はプーマのコンペのためにデザインしたコレクションの内の一着です。
この度図らずもクオリファイドされたので、再度プレゼンテーションを行い、そこで最終的な候補2チームに選ばれました。
もし採用されれば賞金が出ます。
ただし結果は6ヶ月待ちとのこと。
果報は寝て待てです。




今回の撮影では、いいカメラマンに出会うことが出来ました。
普段はそれでなくても引きこもり勝ちな生活を送る夫なので、特にこういう"いい出会い"は貴重です。
写真右上は物腰やわらかだけどとてもdecisiveなフォトグラファーのギャリー。








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13.Mar.2007
LANVIN。病床より
すっかりぎっくり腰も板に付いて来たところで、少しファッションのことを。

プロジェクトの締め切り前に連夜徹夜をし、提出後は夜なべをして妻のコートを完成させ、翌日はバイトに行ってパンツを縫い、その晩にぎっくり腰になっている間にパリのファッションウィークは終わっていました。

やはり、パリだけは別格です。その中から一枚だけ、ファッション界のふくよかなるドン、アルベール・エルバスによるランバンのrunwayより。




つくったのはこのひと。
アルベール・エルバス


前回のフューチャリズムのコレクションを終えたランバンのチームは、エルバスを中心に次のコレクションについて、話し合っていました。
「次はどこへ行こうか」
ある人がエルバスに提唱します。
「You want to go home?」
その言葉を受けたエルバスは、初祖ジャンヌ・ランバン(1867-1947)のデザインに立ち返り、そこから今回のコレクションを生み出しました。

・・・というのがエルバス本人談。




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18日からはじまったミラノコレクションもいよいよ終盤です。

20日の「Jil Sander」は素晴らしいショーでした。
ほとんどが紺色のパンツを使ったとてもシンプルなスタイリングで、あれほどのものはRaf Simons以外なし得ないでしょう。まさにパーフェクトです。
彼は2005年に「Jil Sander」のクリエイティブ・デザイナー就任しましたが、2シーズン目くらいからはすでに「Jil Sander」というブランド名を凌駕してしまった感があります。

Jil Sander


ファッションとはその名の通り、流動的ではかなくて時に軽薄ですが、こういうデザイナーの存在が、「捨てたもんじゃないな」と思わせてくれます。


さて、先週末幕を閉じた我らがロンドンファションウィークは、老舗ブランドバーバリー、アクアスキュータムから、今回はインドのデザイナーManish Aroraの参戦や「TOPSHOP」とのカプセルコレクションを先日発表した期待の若手Marios SchwabChristopher Kaneまで見所が満載でした。

特に開催前から話題騒然だったのが、2006年度ブリティッシュデザイナーオブザイヤーを獲得し、「ニュールック」のカプセルコレクションや「DAKS」のクリエイティブダイレクター就任など、話題が絶えない時の人、Giles Deaconと、まさに"Very British"と言う批評が頷けるGareth Pughです。

Giles

Gilesは、印象的な極太ニット多数、トライバルプリント有り、ナマコからインスピレーションを得たドレスなど、一貫性を欠くコレクションでしたが、それこそ彼のカラーであり、非常にインスパイアリングなショーでした。

個人的にはそんなに好みではないし、規模も小さいですが、他の三都市とは違ったユニークでエネルギッシュなロンドンコレクションには、きっと熱狂的ファンがたくさんいるのではないでしょうか。





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メルセデスベンツが開催した「ニューヨークファッションウィーク2007」が今週で幕をとじました。

ファッション界において、ここのところかなりの盛り上がりをみせるニューヨーク。
アメリカファッション協議会のエグゼクティブ・ダイレクター、スティーブン・コルブの言葉を借りれば、「非常にエネルギッシュでクリエイティブ」な都市の気質が、ファッションにも反映されている様子。
我々の好きな「暮らしっく」さには欠ける風潮ですが、、、

今回我々の意表を突いたのは、意外にも(?)正統的アピールで古き良きスポーティを展開したマーク・ジェイコブス
2006年春夏では、自身のブランド「marc jacobs」と1997年よりデザイナーを務めるルイ・ヴィトンのショーで、フリルを多用したガーリーなドレスを発表していた彼でしたが、今回は打って変わって、鍔の大きい帽子に細めのシルエット、という思わずため息の出るクラシックな装いを披露しました。

marc jacobs


ロンドンではいろいろな国の若いデザイナーをみる機会が多くあります。
特にヨーロッパの若者の中に、日本人には到底太刀打ちできない色彩センスを持った人が沢山いることを日々痛感させられます。
彼らのトータルコーディネート力、中でも鮮やかな色の扱いに関する能力は、遺伝子レベルで我々日本人(アジア人)と一線を画している気がします。
才能の優劣ではなく、遺伝子と育った環境によって生まれる決定的な違いを日本にいるよりも感じないではいられません。

ニューヨークコレクションでは、エミリオプッチのクリエイティブダイレクターも兼任するMatthew Williamsonなどがその典型で、彼のカラーセンスは、才能の宝庫においてなお群を抜いています。


↓写真は2006年春夏より。
Matthew Williamson



他にもニューヨークコレクションでは、齢26歳にして既に大物のZac Posenをはじめ、Doo.Ri、Proenza SchoulerやUNIQLO(何て読むのか分かりませんが)の第二弾デザイナーズインビテーションでデザインを発表するAlice RoiやPhillip Limなど、多くの才能あふれる若者が鎬を削っています。





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このところ某有名スポーツブランドとのコラボレーションデザイン(コンペ)に大忙しの夫。
スポーツブランドのためのファッションということと、2012年開催予定のロンドンオリンピックと関連しているということがあり、「近未来」や「アスレチック」などをキーワードに日々デザインに没頭しています。

さて、今春夏はフューチャリスティック(いわゆる近未来的なデザイン)のブレイクが濃厚ですが、ファッション界の未来派デザイナー、フセイン・チャラヤンが07春夏コレクションで披露した『時間と歴史』ショーの機械仕掛けのドレスの様子がyoutubeで観覧できます。
こちらが美しくも意志を持つ未来派ドレスが登場する後半です。
未来においては、服も能動的になるのかもしれません。
こういうテーマの下にもエレガントな美しさをみせる彼の手腕には脱帽です。

↓写真は2000年春のチュールドレス。


2007/8秋冬コレクションも間近。楽しみですね。


夫の会心の作が出来たら、このブログにアップしたいと思います。



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