ロンドン生活ブログ。音楽のこと、ファッションのこと、ピアノのレッスンのこと、その他雑感、クラシックな物事が好きな夫婦のフツウの話。
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24.Apr.2024
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遅いし切れるしとても21世紀とは思えないのでおなじみのイギリスのブロードバンド。
ウチはVirginですが、いきなり回線が途切れるのは日常茶飯です。
最も泣けるのは、支払いや登録の長いステップの末の最後のクリックで途切れて、全ての行為が無に帰す時。

そんな中途半端なVirginが、このほど100Mbのサービスを開始するとかでイッチョマエに行ったプロモーションがこちら。


最速タクシー。

本日のみ、フェラーリとポルシェとアストンマーチンのウルトラファストタクシーをロンドン市内でブイブイ走らせて、ウルトラファストブロードバンドのプロモーションをしていたとのこと。
うまくつかまえられたら無料で乗車可能だったそうな。

実際サービスが開始するのが12月だそうですが、これまでがこれまでだけに、にわかには信じがたい。。。


ここで突然、素敵な日本人の話。
先日までやいやい騒いでおりましたショパンコンクールの話のスピンオフです。

演奏では2次予選全敗退を喫したニッポンですが、ピアノという楽器では今大会で頂天に立ちました。
この一コンクールの結果が万事を示すとは思いませんが、芸術の世界でも総合的なオーガナイズ力や表現力よりも、緻密な正確さでより本領を発揮する民族性は改めて痛感させられた気がします。

さて、今回世界のSteinwayとニッポンの2社(YAMAHAとKAWAI)の他に、今回はじめて公式ピアノに選ばれた歴史30年というイタリアの新しいピアノ会社、Fazioliが注目を集めました。
78名のピアニストが、それぞれ大会前に4台のうちいずれかを選ぶピアノ選定ではたった4人にしか選ばれなかったFazioliですが、なんとその内2人が入賞するという快挙を成し遂げました。

ピアノ会社といえば有名な会社のほとんどが19世紀創立の古い歴史と実績を持つ中、30年の若いピアノ会社であるFazioliがこの競争社会で勝ち抜いて、見事結果を出したというのは素晴らしい話。

で、何がすごいかというと、その調整、調律を一任されたのが、なんと日本人調律師だというから、ここにも日本人の強味がふんだんに発揮されているわけです。

Fazioli創始者のパオロ氏より抜擢された彼の名は越智さん。
越智さんのひたむきなピアノへの愛情、そして良いピアノ作りにもくもくと励むパオロ氏をはじめとするFazioli工場の人々の様子が、ホームページで紹介されています。
ファツィオリ日記

小さな会社が一丸となってコンクールへ丹精込めたピアノを運びこむまでのいきさつ、ピアノ選びの段階でやはり知名度で劣るFazioliには目もくれない、手も触れないピアニストが続く中、それを見守るパオロ氏の気持ちを思って胸を痛める越智さんの様子、そして、たった4人でもその音色を選んだピアニスト達への喜びと感謝の気持ちが綴られていて、いたく感動しました。

クラシック音楽というのは、西洋の長い歴史の中に育まれたものが基盤であり、そこへやっと瀧廉太郎あたりからジョインしたいわば新米の日本人(というかアジア人)にとって、遺伝子レベルでの感性を問われればどうしたって分が悪い。
だけど、右に出るものがいない「細やかさ」という武器を持つ日本人が、クラシック音楽の現在、未来において、その発展の主力となるのは確実です。

洋の東西が混ざり合って、新旧それぞれの良さを生かしつつ今後発展を続けるクラシック音楽の明日。
目が離せません。





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ハロウィンですね
このイベントの本場ではどんなのかしら?
日本では、最近、お菓子やグッズを売るために業界で盛り上げているみたいです。
・・・・・・・・・
ファッイオリ日記、読みましたよ~。
ピアノをとりまくいろんな人達の情熱!
ピアニストにばかりスポットライトがあたっているので、つい忘れがちですが
彼らの支えなくして、ピアニストはステージをこなせないですよね~。
生きてるピアノを創り、調整する…
想像出来ないくらい、きっと大変な作業なんでしょうね。
ますます、生の音にふれてみたいです。
mano 2010/10/31(Sun)02:48:31 編集
manoさん☆
こんばんは!
今夜はみんな仮装して回っているようですが、ちょっと人里離れた(?)我がフラットにはその気配すら感じることが出来ません。。。
日本でも一度ブームになればすごいことになりそうですね。

Fazioli、私はちょこっと触ったことしかないですが、新しい音でした。
特許を持つ「第4ペダル」は音質変えずに弱音に出来るらしいですが、これは試したことがないので、次回楽器屋さんで試してみて、また報告しますね!
【2010/11/01 03:36】
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