19.Jan.2025
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22.Sep.2009
ホットな出会いは突然に。
ホットな出会いは突然に。
昨日久しぶりに演奏会で大当たりが出ました。
くじを引いたわけではありません。
くじではティッシュ以外当たったためしのない私ですので。
好きな演奏家の演奏を、いい時もそうでない時も長いスパンで追い続けるのは聴衆の楽しみのひとつですが、自分の人生のターニングポイントのように、時々訪れる一回きりの大当たり演奏会というのは、ずっと思い出になって素敵です。
昨日とあるピアノリサイタルに出向いた私。
小さな(実際大きいけど特別に大きいとは言えない)古い教会で。
弾いたのは韓国人のピアニストSunwook Kim。
彼はイギリスが世界に誇るリーズ国際ピアノコンクールの前回(2006年)の覇者です。
アジア人初の優勝者であり、初代優勝者以降最年少での快挙でした。
2006年のコンクール本選にて。
現在21歳のこの青年、そのルックスはピアノ界の平野啓一郎といった感じですが、本当に素晴らしい。
久しぶりに大興奮の演奏会となりました。
まさかこんな地味な薄暗い教会で、ギシギシやかましい椅子とセットの傷だらけのピアノで、平凡な日曜日のお昼に、スーパーピアニストに出会えるなんて思ってもいませんでした。
リーズの優勝者ですからもちろんテクニックは超一流ですが、その上彼には、
・高校球児のようなあやうさとはじける若さのコラボ
・アジア人ならではの奥ゆかしさを打ち破って放出されるパッション
・よもや21歳とは思えない海のように成熟した理解力と構成力と包容力
・よせては打つ波のようにスケールに大小あれど決してとがらない瑞々しさ
数え上げればキリがない魅力が満載。
プロコフィエフやショパンのソナタといった難易度特級のプログラムを聞き終えたときには、私めの感覚という感覚、欲求という欲求が全て満たされておりました。
ショパンも雲の上で「時代は変わりましたね」と言っていることでしょう。
演奏会には万国共通で必ず「沈黙に耐えられない病」の人(主にパーマのおばちゃん)がいて、息を呑むような聴き所で一心不乱にバリバリガサガサ鞄の中のあめちゃんを出したり、分娩室の前で待つ新米パパのように尋常でなくそわそわしたり、とにかく理由は謎ですが大抵一人はいます。
昨日に関しては、おそらく一人はいたであろうそんなおばちゃん(おじちゃんかもしれない)の存在には一切おびやかされることなく、ただひたすら太陽に向かってのびる花のように耳と目が彼に釘付けでした。
素晴らしい演奏会に立ち会えると、まるで自分の手柄のような気分になって、ナゼか気が大きくなる私。
ピアニストだって毎回同じ演奏をするわけでなく、聞き手のこちらも毎回同じコンディションで聞くわけではないし、もちろん会場やピアノや天気も季節も違うので、つまり、最高だと思える演奏会に出会えるのは、はっきり言って、奇跡ですね。
得した気分を通り越していばりくさっている私です。
来月カナダで同じプログラムで弾くようですが、そこでも誰かビビビっとしびれることになるでしょう。
写真、大切にしよう~。
コレ↓を1クリックでロンドン暮らしっくに1票入りますので、是非宜しくお願いします!
あなた様の一票で、順位が上がります。
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くじではティッシュ以外当たったためしのない私ですので。
好きな演奏家の演奏を、いい時もそうでない時も長いスパンで追い続けるのは聴衆の楽しみのひとつですが、自分の人生のターニングポイントのように、時々訪れる一回きりの大当たり演奏会というのは、ずっと思い出になって素敵です。
昨日とあるピアノリサイタルに出向いた私。
小さな(実際大きいけど特別に大きいとは言えない)古い教会で。
弾いたのは韓国人のピアニストSunwook Kim。
彼はイギリスが世界に誇るリーズ国際ピアノコンクールの前回(2006年)の覇者です。
アジア人初の優勝者であり、初代優勝者以降最年少での快挙でした。
2006年のコンクール本選にて。
現在21歳のこの青年、そのルックスはピアノ界の平野啓一郎といった感じですが、本当に素晴らしい。
久しぶりに大興奮の演奏会となりました。
まさかこんな地味な薄暗い教会で、ギシギシやかましい椅子とセットの傷だらけのピアノで、平凡な日曜日のお昼に、スーパーピアニストに出会えるなんて思ってもいませんでした。
リーズの優勝者ですからもちろんテクニックは超一流ですが、その上彼には、
・高校球児のようなあやうさとはじける若さのコラボ
・アジア人ならではの奥ゆかしさを打ち破って放出されるパッション
・よもや21歳とは思えない海のように成熟した理解力と構成力と包容力
・よせては打つ波のようにスケールに大小あれど決してとがらない瑞々しさ
数え上げればキリがない魅力が満載。
プロコフィエフやショパンのソナタといった難易度特級のプログラムを聞き終えたときには、私めの感覚という感覚、欲求という欲求が全て満たされておりました。
ショパンも雲の上で「時代は変わりましたね」と言っていることでしょう。
演奏会には万国共通で必ず「沈黙に耐えられない病」の人(主にパーマのおばちゃん)がいて、息を呑むような聴き所で一心不乱にバリバリガサガサ鞄の中のあめちゃんを出したり、分娩室の前で待つ新米パパのように尋常でなくそわそわしたり、とにかく理由は謎ですが大抵一人はいます。
昨日に関しては、おそらく一人はいたであろうそんなおばちゃん(おじちゃんかもしれない)の存在には一切おびやかされることなく、ただひたすら太陽に向かってのびる花のように耳と目が彼に釘付けでした。
素晴らしい演奏会に立ち会えると、まるで自分の手柄のような気分になって、ナゼか気が大きくなる私。
ピアニストだって毎回同じ演奏をするわけでなく、聞き手のこちらも毎回同じコンディションで聞くわけではないし、もちろん会場やピアノや天気も季節も違うので、つまり、最高だと思える演奏会に出会えるのは、はっきり言って、奇跡ですね。
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