02.Feb.2025
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14.Jul.2011
THANK YOU AND GOODBYE
THANK YOU AND GOODBYE
↑創刊186年の歴史に終止符を打った英国サン紙の日曜版「News of the World」7月10日付け最終号のトップページを飾った別辞です。
今イギリスで大騒ぎとなっている、「News of the World」の電話盗聴問題露呈に端を発した廃刊騒動、およびその余波についてまとめてみました。
このタブロイド紙は、日本の週刊誌のようないわゆる卑俗な新聞でしたが、その歴史が168年に及ぶとなると、廃刊に一時代の終焉を感じずにはいられません。
この新聞社のハッキング取材が露呈したのは最近のことではなくて、2002年の少女殺害事件の被害者の留守番電話のハッキングや、2006年の王室に対する盗聴など、これまでいくつもの犯罪が発覚して編集者と実行犯の私立探偵が逮捕されたりと、何度も警察沙汰になっていたそうです。知らなかったけど。
今になって諸々の容疑が一気に白昼にさらされて、首相デイビッドキャメロンが徹底捜査を公言した(せざるを得なかった)きっかけの一つに、俳優のヒュー・グラントのパフォーマンスがあったんであります。
さすがインテリ俳優のヒュー様、メディア犯罪に追求の手を緩めず。
いろいろメディアには痛い目に遭ってる人だけに…
「News of the World」元編集者が経営するパブにふらりと立ち寄った体でマイクをポケットに忍ばせて乗り込み、同紙の悪事を裏付ける貴重な証言をうまく引き出して録音。それをまとめて週刊誌に寄稿したとのこと。
で、7月に入ってUK中がそのスキャンダルで持ち切りになったところで、まんまと口をすべらした元編集者とヒュー様がBBCの番組で苦い会話を交わしたのがこちら。
ヒュー様強し!
セレブリティのパパラッチ被害ではさほど反応しなかった大衆も、少女殺人事件の被害者家族や、兵士の遺族へのハッキングという血の通った人間とは思えない悪質な取材方法が一気に明るみに出ると、怒りを爆発。
不買運動が拡大して、フォードや三菱自動車が広告掲載を取り下げると、168年の歴史はこの日曜日にあっけない幕切れを迎えました。
これに対し世論は、この廃刊は「News of the World」の親会社ニューズコーポレーションのトップ、世界のメディア王ルパート・マードック氏がトカゲのシッポ切りをしたに過ぎないと見ています。
確かに、母体が持つ悪の体質をそのままに末端の会社をつぶして終わりとは馬鹿にした話。テレグラフ紙には、「こんなのは健康な組織を除去して、癌細胞をそのまま残すという手術だ」と書いてありました。
世間では今度こそうやむやにされまいとする気風が強しです。
イギリスでのこの非難の高まりを受けて、計画中だった英国のテレビ局買収を断念したりと火消しに奔走中のマードック氏ですが、一連の盗聴問題に関して英国下院に召喚されることが決まるなど、いよいよ帝国は大ピンチ。
御年80の金の亡者の問題だけではなく、盗聴問題がこれまで明るみに出ては捜査がお蔵入りしてきた理由として、同社の警察への現金供与が疑われているのもミソです。
警察とメディア王、そして政治家とのねっちょねちょの癒着が、今後どのようにお天道様の元へさらされてゆくのか、見ものです。
それにしても、身から出た錆で窮地に追いやられた人達はどうでもよいとして、廃刊とともに職を失った何百人という従業員の明日は一体どうなるのでしょう??
どっちにしても、週刊誌や大衆紙を一切読まない私的には、ニーズがあるから供給側が暴走するのか、暴走がニーズをどん欲にさせるのか、どっちだか分からないけど人間って破綻するまで過熱してしまうもんなのね〜っと対岸の火事的心境です。でも、被害者遺族の気持ちを思うと、公開審問申請に署名しようかしら、とも思います。
moneyってほんとうに怖い。
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今イギリスで大騒ぎとなっている、「News of the World」の電話盗聴問題露呈に端を発した廃刊騒動、およびその余波についてまとめてみました。
このタブロイド紙は、日本の週刊誌のようないわゆる卑俗な新聞でしたが、その歴史が168年に及ぶとなると、廃刊に一時代の終焉を感じずにはいられません。
この新聞社のハッキング取材が露呈したのは最近のことではなくて、2002年の少女殺害事件の被害者の留守番電話のハッキングや、2006年の王室に対する盗聴など、これまでいくつもの犯罪が発覚して編集者と実行犯の私立探偵が逮捕されたりと、何度も警察沙汰になっていたそうです。知らなかったけど。
今になって諸々の容疑が一気に白昼にさらされて、首相デイビッドキャメロンが徹底捜査を公言した(せざるを得なかった)きっかけの一つに、俳優のヒュー・グラントのパフォーマンスがあったんであります。
さすがインテリ俳優のヒュー様、メディア犯罪に追求の手を緩めず。
いろいろメディアには痛い目に遭ってる人だけに…
「News of the World」元編集者が経営するパブにふらりと立ち寄った体でマイクをポケットに忍ばせて乗り込み、同紙の悪事を裏付ける貴重な証言をうまく引き出して録音。それをまとめて週刊誌に寄稿したとのこと。
で、7月に入ってUK中がそのスキャンダルで持ち切りになったところで、まんまと口をすべらした元編集者とヒュー様がBBCの番組で苦い会話を交わしたのがこちら。
ヒュー様強し!
セレブリティのパパラッチ被害ではさほど反応しなかった大衆も、少女殺人事件の被害者家族や、兵士の遺族へのハッキングという血の通った人間とは思えない悪質な取材方法が一気に明るみに出ると、怒りを爆発。
不買運動が拡大して、フォードや三菱自動車が広告掲載を取り下げると、168年の歴史はこの日曜日にあっけない幕切れを迎えました。
これに対し世論は、この廃刊は「News of the World」の親会社ニューズコーポレーションのトップ、世界のメディア王ルパート・マードック氏がトカゲのシッポ切りをしたに過ぎないと見ています。
確かに、母体が持つ悪の体質をそのままに末端の会社をつぶして終わりとは馬鹿にした話。テレグラフ紙には、「こんなのは健康な組織を除去して、癌細胞をそのまま残すという手術だ」と書いてありました。
世間では今度こそうやむやにされまいとする気風が強しです。
イギリスでのこの非難の高まりを受けて、計画中だった英国のテレビ局買収を断念したりと火消しに奔走中のマードック氏ですが、一連の盗聴問題に関して英国下院に召喚されることが決まるなど、いよいよ帝国は大ピンチ。
御年80の金の亡者の問題だけではなく、盗聴問題がこれまで明るみに出ては捜査がお蔵入りしてきた理由として、同社の警察への現金供与が疑われているのもミソです。
警察とメディア王、そして政治家とのねっちょねちょの癒着が、今後どのようにお天道様の元へさらされてゆくのか、見ものです。
それにしても、身から出た錆で窮地に追いやられた人達はどうでもよいとして、廃刊とともに職を失った何百人という従業員の明日は一体どうなるのでしょう??
どっちにしても、週刊誌や大衆紙を一切読まない私的には、ニーズがあるから供給側が暴走するのか、暴走がニーズをどん欲にさせるのか、どっちだか分からないけど人間って破綻するまで過熱してしまうもんなのね〜っと対岸の火事的心境です。でも、被害者遺族の気持ちを思うと、公開審問申請に署名しようかしら、とも思います。
moneyってほんとうに怖い。
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tanacue☆
欲のコントロールってむずいのね〜。
欲をどうこうしようっていう気力があるのがまずすごいなあって思うけど、気力というかその才に長けた人は、舵取りを誤ることが多いのが人間の人間らしいとこかな。
ヒュー様はいい味出てるよー。
欲をどうこうしようっていう気力があるのがまずすごいなあって思うけど、気力というかその才に長けた人は、舵取りを誤ることが多いのが人間の人間らしいとこかな。
ヒュー様はいい味出てるよー。
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