ロンドン生活ブログ。音楽のこと、ファッションのこと、ピアノのレッスンのこと、その他雑感、クラシックな物事が好きな夫婦のフツウの話。
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04.Feb.2025
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このところ某有名スポーツブランドとのコラボレーションデザイン(コンペ)に大忙しの夫。
スポーツブランドのためのファッションということと、2012年開催予定のロンドンオリンピックと関連しているということがあり、「近未来」や「アスレチック」などをキーワードに日々デザインに没頭しています。

さて、今春夏はフューチャリスティック(いわゆる近未来的なデザイン)のブレイクが濃厚ですが、ファッション界の未来派デザイナー、フセイン・チャラヤンが07春夏コレクションで披露した『時間と歴史』ショーの機械仕掛けのドレスの様子がyoutubeで観覧できます。
こちらが美しくも意志を持つ未来派ドレスが登場する後半です。
未来においては、服も能動的になるのかもしれません。
こういうテーマの下にもエレガントな美しさをみせる彼の手腕には脱帽です。

↓写真は2000年春のチュールドレス。


2007/8秋冬コレクションも間近。楽しみですね。


夫の会心の作が出来たら、このブログにアップしたいと思います。



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妻の思うイギリス(ヨーロッパ全般?)のよいところのひとつに、街のいたるところに教会があり、そこでコンサートを開ける、ということがあります。
これはキリスト教とともにある西洋の歴史の産物ですね。年代物の建築物の中でコンサートを出来るというのは、とても素晴らしい!

そもそも西洋音楽の発展は宗教と密接に結びついているのだから、教会こそクラシックコンサートをするに最もふさわしい正当な場所だと言えます。



本日、我が門下初の発表会の会場を、とある教会に決定しました。
生徒さんのお母さんから「スタインウェイが置いてあるらしい」という貴重な情報をいただいて、早速その教会を訪問しました。
何と新品のスタインウェイ!!!
鍵盤のタッチは最高でした。
まさかイギリスで公共使用できる新品のスタインウェイがあるとは夢にも思いませんでしたので、小躍りしてしまいました。

教会というと石造りの壁面に、アーチ型の高い天井という音響効果がばっちりな構造。これもそもそもは、オルガンと聖歌隊による賛美歌の存在が、教会の建築様式の発展に影響したためです。
音の良し悪しは、楽器そのものが持つ音の質のみならず、空間によっても決定されるので、その教会はまさにパーフェクト!

今週から急に寒さが厳しくなった凍てつく街を、忙しい夫に付き添いを頼み、耳がぎんぎん鳴るのを我慢して歩いて行った甲斐がありました。

いい発表会になりそうであります♪

注:写真は母校University of Southamptonのスタインウェイ。これもいいピアノでした。



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今日は本当にすごい強風がロンドンで吹き荒れていました。
地下鉄は全てのラインが大幅に遅れて、妻は出張レッスンにいつもより15分早く出たにも関わらず30分遅刻・・・


自宅近くの被害の一例です。
まさに根こそぎ。






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19.Jan.2007
なまりの壁。
我々夫婦は(大きくみて)関西弁を話します。
関西弁に限らず、方言を話す人の中には、標準語と方言の完璧な両刀使いと、妻のようにどう頑張っても「関西出身ですか?」と一瞬で見破られる方言一辺倒型がいると思われます。
よって、方言が抜けないことには100%理解がある我々夫婦です。

しかしそんな寛容な(?)我々をも怒らすとんでもない不器用さんがイギリスには沢山います。
彼らは、可愛そうな外国人に何度聞き直されても、だらしない訛り英語を一字一句そのまま、同じスピードでオウム返しする以外術を持ちません。


「レーロレーロレー」
「え?何ですか?」
「レーロレーロレー」
「え?もう一度お願いします。」
「レーロレーロレー」
「・・・すいません、もう一回」
「レーロレーロレー」
「・・・あの、全然分かりません」
「レーロレーロレー」
「・・・レーロレーロレー?」
「Yes.」
「・・・って何ですか?」
「レーロレーロレー」


最終的には
「レーロって人の名前?場所?会社?」
「誰がレーロするの?私?あなた?」
などと見当をつけて質問していくわけです。
「yes」「no」方式が一番確実です。
固有名詞は本当に難しい。知らないととんでもない聞き取りをしてしまいます。
「タマーラがあなたに会います」というのを
「Tomorrow(明日)あなたに会います」と勘違いして、
「ダメダメ、明日は無理です」
などと対応してしまう始末。
文章にするとまるでコントなこのやりとりですが、夫は昨日とある会社への電話で実際にやっていたのですから。おそろしや。


こういう症状の大きな原因は、イギリスが世界の公用語を話す国であり、言葉の壁に対して自ら努力することを必要としない民族だからでしょう。
それにしてもロンドンっ子の若者言葉や労働者言葉は本当に関西弁の比ではありません。
彼らに違う単語での言い直しや、スローダウンの方法を教えてくれる奇特なボランティア団体の出現を待つ・・!


全く記事と関係ありませんが、写真はSpitalfieldsマーケット(ロンドン東部)の近くにあるお人形屋さん。



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今週の週刊classic Vol.26ではモーツァルトのトルコ行進曲を取り上げました。
これがピアノソナタ第11番の第3楽章だと言う事を知っている人は意外に少ないようです。
夫も1年半前まで知らなかった一人です。
これを機に1楽章からじっくり聴いていただきたいものです。


モーツァルト効果については来週の週刊classicで少し紹介する予定です。
私は効果の科学的根拠についてはこれっぽっちも説明できませんが、とにかく、モーツァルトを聴くと脳細胞がプルプルと活性化されるような感覚に陥る!ということは断言できます。
とはいってももちろん好みの問題ですから、モーツァルトが嫌いだという人には効果はないでしょう。

オススメはまずこの人、日本が世界に誇るピアニスト、内田光子のこの一枚です。
彼女は「モーツァルトが何を考えて、どう感じていたのかまで分かる!」と断言するほど研究、解釈、演奏を通してモーツァルトに時空を超えた大接近をした人ですから、説得力が違います。こちらイギリスでも大人気です。



さて、いつ弾いても小気味よくて楽しくてかっこいいトルコ行進曲。
1年半前に夫が大学で「Sorrow of tranquility」(写真)という作品を作った際、この曲をいじったものをテーマソングにしました。
いじり方はシンプルです。

長調と短調を入れ替えて、標準のテンポと極端なスローテンポとの2通りで弾いて録音し、それを同時に聴けるように重ねたもの。
ヘッドフォンの右耳から標準テンポ、左耳からスローテンポが流れてきて、2種類のあべこべトルコ行進曲が頭の中でミックスされるというしくみ。
作品の説明はここでは割愛しますが、彼の伝えたかったものは、美しさと滑稽さ、楽しさと悲しさ、相反するものの同居。
そんなところでしょうか。

興味を持たれた方は一度聴いてみて下さい。
モーツァルトへの冒涜って非難されるかしら・・・



↓クリックすると再生します。
鏡の中のトルコ行進曲



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06.Jan.2007
Savile Row
Savile Row、サヴィル・ローは、ロンドンの中心にある老舗テーラーが立ち並ぶストリートの名前です。
日本の「背広」の語源とも言われています。

昔は高級テーラーがずらりと軒を並べていたこの通りですが、時代とともに紳士服のオーダーメイドのニーズが少なくなり、閉店を余儀なくされた店が幾店舗もあります。
それに入れ替わり、由緒正しきこの通りに新世代のブランドが新規参入してきている今、テーラー通りの伝統が伝説に変わりつつあります。




とは言うものの、まだまだ何軒もの老舗テーラーが、新参ブランドとは一味違った趣をもって、サヴィルロー独特の風格を維持しています。


今日はロンドンで用事を済ませた帰りにこの通りに立ち寄りました。

どの建物もロンドンでよく見られるスタイルで、通りから1、2メートルほどの地下空間がとってあり、写真でもお分かりの通り、階段で直接地下を出入り出来るようになっています。
老舗中の老舗、Henry Poole&Coでは、この地下が作業場になっていて、通りから見下ろすと、大きなガラス窓の向こうでテーラーが作業している姿が見られます。(写真は別の店)
今日は偶然テーラーが真っ白に輝く総シルクのベストを作っているところに遭遇したので、暗がりの中二人して腰をかがめ、柵の間からそのベストが仕上がるまで覗いていました。

アームホールをアイロンを巧みに使ってしわひとつなく仕上げ、あっという間に背中のベルトを縫いつける様子は、まるで神業。
糸を針に通すのや、最後に止めて糸を切る動作は、文字通り「目にも止まらぬ」早業でした。その職人技に二人して思わずため息を漏らしました。



その後駅に向う途中、閉店前のLibertyリバティ(リバティ柄の布で有名なロンドンの老舗デパート)に立ち寄りました。
久しぶりにメンズ売り場に行った夫が、今日は非常に心惹かれる洋服に出会いました。
下間由一(しもまゆういち)さんというデザイナーのBibury Court(バイブリーコート)というブランドでした。
Bibury Courtというのは、コッツウォルズ地方にあるマナーハウスと同名で、下間さんがこの地に旅行に行かれた際に趣味の釣りを楽しまれ、いつかここで釣り道具屋を開きたいという夢に由来して命名されたそうです。
なぜ、まだイギリスでは名の知られていないデザイナーの洋服がリバティで販売されているかというと、なんでもリバティのバイヤーに「こんなに英国的な商品は英国にはない」とまで言わしめて思いがけないイギリスデビューに至ったからなのだそうです。
なんとこの逸話が紹介されていたのは、偶然にも静岡市にある「セヴィルロウ倶樂部」という我々のクラシック心をくすぐる素適なお店のHPです。

今日試着したBibury Courtのジャケットは3点とも、素材や柄を最大限に生かすデザインで、細部にまでデザイナーの有機的なこだわりがうかがえる素晴らしい服でした。



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12月の2週目に少し早めのホリデーに行って参りました。

主目的は、バレンシアガのエキシビジョンに行くことと、友人に会うことです。
夫婦二人で行くのははじめてだったので、新鮮に楽しめました。


「バレンシアガ パリ」と銘打たれたこのエキシビジョンはルーブル美術館と隣接するモード&テキスタイル美術館にて。





クリストバル・バレンシアガは1972年没のスペイン人で、夫の好きなデザイナーです。
バレンシアガ亡き後一旦閉店したものの、ブランドとしての「バレンシアガ」は受け継がれ、現在は二コラ・ゲスキエールがチーフデザイナーを務めるファッション界において押しも押されもせぬ人気ブランドです。

今回のエキシビジョンは、亡きバレンシアガの貴重な作品が年代順に展示されるというもの。




どこの分野にも天才的な人はいるものです。
布と鋏を自在に操って見事な立体裁断をこなす「クチュールの建築家」、クリストバル・バレンシアガも正真正銘の天才でした。

芸術的な作品群を見学しながら、つくづくそう感じました。


天才の定義のひとつとして、既存のものに飽き足らず、自ら新しい道を生み出す、ということが言えると思いますが、新しい立体裁断技法やスタイルを生み出した彼の場合もそのご多分に漏れず。

ファッション界のパガニーニですね。

彼を崇拝する愛弟子ジバンシーいわく、「クラシックエレガンスの真髄」。

とにかく美しいです。
当時はオートクチュールといって注文を受けてからその人のために作る一点モノだったわけですから、プレタポルテ(既製服)が台頭した現在ではもうめったに見ることのできない、真に贅沢な芸術品です。





さて、ロンドンでもセルフリッジやハロッズといったデパートが競ってショーウィンドウをデコレートしていますが、パリでも煌びやかでかわいらしい装飾が人々の足を止めて人気を博していました。


プランタンのウィンドウ。
せっせと働くランプたちの動きが何ともキュートでした。




快晴の青に映えるエッフェル塔の装飾。
でもパリ市民にとってはこの塔は産業の廃物なんだとか・・・




スーパーにて。
この引っ張るカゴ、なかなか賢いアイデアだと思いましたが、重ねて収納する際に、引きずり回されてゴミまみれになったタイヤが、下になったカゴの内側をしこたま汚してしまいます。残念賞。



せっかくのホリデー、美味しいシーフードを食べよう!
と息巻いて訪れたのは、本やネットでも紹介されているLe Bar a Huitres(バル・ア・ユイットル)。
写真は生牡蠣。
ナゼこの何もかもが「?」のレストランがこうも推薦されているのか、謎でありました・・・
もう行かないぞ。

気を取り直して訪れた日本人シェフによるレストラン「namiki」では、ロンドンでは間違いなく実現不可能な低価格で、久しぶりにフレンチのプチコースをいただきました。
パブのワラジ肉しか知らないイギリス人が食べたらびっくりするであろう柔かいステーキでした。


友人カップルが住んでいるのはパリ郊外ヌイー市。
彼らのフラットも、さすが高級住宅街ヌイーと言われるだけあって、閑静な佇まいの素適な通りにありました。
夜ごはんにお呼ばれしたのですが、雨のしとしと降るヌイー市庁舎のイルミネーションもまた風情があってキレイでした。
日本人三人とフランス人一人、年齢もバラバラな4人が、話に花を咲かせ、旧情を温めたおもしろnightでした・・・



こんなに気軽にパリ訪問が出来るのも、ロンドンに住んでいる醍醐味ですね。
また行こっと。
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