ロンドン生活ブログ。音楽のこと、ファッションのこと、ピアノのレッスンのこと、その他雑感、クラシックな物事が好きな夫婦のフツウの話。
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04.Feb.2025
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週刊classic vol.29では、ヘンデルのオペラ「リナルド」から一曲をご紹介しました。

このオペラは十字軍の英雄「リナルド」が、愛と国のために魔女たちをやっつけて勝利を得るという筋書きの、完全なヒーローものです。


強くてかっこいい正義の味方!はいつの世にもどこの国にもシンボルとしているのでしょうが、西洋の場合はコロニアリズム(植民地主義)とかインペリアリズム(帝国主義)とかの概念が強いので、正義の定義自体が「・・・?」な場合も多々あります。
この「リナルド」の場合、イスラム教徒たちが魔女と手を組んでいる悪者である、という設定が思い切り差別的です。


英雄といえばイングランドの守護聖人、聖ジョージ。
(セントジョージズデーは4月23日ですが、休日ではありません。)
聖ジョージはキリスト教の聖人の一人で、もともとは11世紀頃のトルコあたりを舞台に悪い龍を退治した伝説から生まれた英雄ですが、この人が洋の東西を問わず英雄とされて、イングランドの旗まで聖ジョージの象徴、レッドクロスになったというのですから、国と宗教のボーダーが交錯している感じですね。


以前イギリスのAndoverというローカルな街で、ママさんコーラス(おじさんたちも含む)の伴奏をした折、エルガー作曲の「the Banner of Saint George」(聖ジョージの旗)という合唱曲をやりました。
曲自体とてもかっこよく、大勢が一丸となって、勇敢な聖ジョージがドラゴンを退治してお姫様を救うシーンを熱唱するのを、何だかいかにも日本人の表現と違っておもしろく感じながら伴奏していました。



余談ですが、スサノオノミコトはヤマタノオロチを退治して、クシナダヒメを救う約束をする前に、
「クシナダヒメをお嫁さんにくれるなら」
という条件を出し、聖ジョージは捕まえた龍の首ねっこを抑えつつ、
「国全体がキリスト教に改宗すると言うならこの龍の息の根を止めてやる」
という交換条件を出したということです。

英雄とは非常にクレバーです。




写真は、2001年に発売でヒットしたサラ・ブライトマンのクラシカルクロスオーバー系クラシックアルバムで、当時よく聴きました。
サラの歌声は、よく「透き通った」とか「美しい」と表現されますが、私はしなるムチのような、急流の清泉のような、彼女のいかにもイギリス人らしい強い感じが魅力かと思います。
「私を泣かせて下さい」が入っています。


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最近夫婦そろって風邪をひいて鼻をぐずぐずやっています。

「欧米では鼻紙を使いまわす」というのはよく知られていることだと思います。
ポケットティッシュの存在は日本ほど気軽なものではなく、人々はティッシュ(またはトイレットペーパーのはしくれ、またはハンカチ)をむき出しでポケットに入れておいて、所構わず「ぶーぶー」とやります。

妻の恩師のピアニストは、白い水玉の赤いハンカチで、レッスンの間中鼻を「ぶー」とかんではポケットにしまい・・・を繰り返していました。
どんどんたまっていく鼻水の行方が気になってレッスンに集中できなかったのを覚えています。

夫の英語の先生は、ブラジャーの肩紐にティッシュをはさんでおいて、取り出して「ぶー」とやってまたはさむ・・・を繰り返しつつ授業をしておりました。きっとどこにもポケットがなかったのでしょう。

先日街で見かけたカップルですが、彼氏が彼女の鼻を指でぴっと押さえ、彼女が直接道に「ぶー」とやっていました。
江戸っ子が得意とする「手鼻」の共同作業ですね。


紙が高い国ならではの文化というところでしょうか。




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おしゃれに美味しくリラックス!

・・・の筈だった妻のハーブティー生活は冷や汗の内に今夜終焉を迎えた。


飲めばリラックス、ダイエット効果、果てはガン予防にもなり、
欧州では「風邪の特効薬」と謳われているハーブティの王様(?)、カモミールティ。

レモンジンジャーティーを愛飲していた妻が、今度はカモミールティを買ってきて毎日飲み始めたのと、「歯茎がかゆい」と言い出したのが揃って先週の土曜日だったことは、ただの偶然ではありませんでした。


おいしい上に効果は万能!
そう信じて毎日きっちり3杯は飲んでいました。


人生において虫歯なしを誇る妻が、歯茎がかゆくてむずむずすると訴え出したのは1週間前。特に、走ると歯茎が液体になったかのように、ジャブジャブと揺れて何とも言えない不快感。
ちょうど風邪をひいて鼻をやられていたので、その影響で口腔が麻痺したんだろうか、急性歯周病?!・・・などと下手の考え休むに似たり、いっこうに原因を見出せないまま一週間をカモミールティー片手に過ごし、ようやく今日思いがけない記述をネット上で発見しました。


「ブタクサアレルギーの人は、カモミールティでOAS口腔アレルギー症候群(oral allergy syndrome)を引き起こします」


ブタクサ------
花粉症の診察を受けた際、分析結果を見たお医者さんに、「ブタクサやね」と言われた遠い昔を思い出した妻でありました。



二度と飲むまい、カモマイル。




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日本では、今や3歳からの習い事は珍しくありませんよね。
ピアノもその例外ではなく、かくいう私も3歳からはじめましたし、私の現在の生徒にも3歳児がいます。

一方イギリスでは、あまり小さい内にピアノを習いはじめるのに異議を唱える人が多いようで、6歳以下入門不可の先生もよくいらっしゃいます。
この辺のところは個人差が大きいので、一概に「ずばり☆歳が適齢」とは言えません。それに、ピアノレッスンに何を求めるかによって答えは変わってきます。


ともかく、そういうわけでイギリスには、日本のように幼児向けのピアノテキストがほとんどありません。
子供用のはいろいろありますが、すでに文字が沢山書いてあったり、進むペースが速いものがほとんどで、日本の教本のように、一冊の半分まで「ド」のみの曲を手を変え品を変え執拗に練習させてくれる幼児向けの本は見当たりません。
楽譜産業に文化の違いを見る今日この頃。


ドイツのブライトコプフ&ヘルテル社は1719年創業の、現存する楽譜出版社の中で最も古い会社です。
写真は、その老舗ブライトコプフより出版されている子供向け教本。(小学生用程度)
かわいい、オリジナル曲(アレンジなどがされていない)、見やすいの三拍子揃った本です。
一冊で、モーツァルト、ハイドン、ベートーヴェンからギロックまでいろいろ楽しめて、大人の学習者にもオススメです。
今とても気に入っている一冊です。




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写真は、今日生徒さんからいただいた日本の明太子です。
ありがたさが倍増で、大好きな明太子の美味しさも倍増でした。

Southamptonでの学生1年目は、夫婦共にホームステイでしたので、
チャイニーズテイカウェイのパラパラごはんでも狂喜乱舞して
食べておりましたが、ロンドンではいろんな日本食が入手可能で、
舌もまた贅沢になってしまいました。
それでもやっぱり本物を食べると、
「違うね~」と日本が恋しくなります。





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週刊classic Vol.28では、カール・ジェンキンスのベネディクトゥスを紹介しました。
これはいい曲です。

実のところ、普段はクラシカルクロスオーバーが好きとは言えない私。
クラシック音楽というのは、熟練されたテクニックの上にのみ構築され得る深遠な芸術、という定義がある程度あてはまるものだと思うので、クラシカルクロスオーバーの名の下に、気軽さを求めてその“深遠さ”を失ってしまったお粗末な音楽を耳にするのが少なくないからです。

異ジャンルの融合とは、上手にやらないと、両方の美点を損ねた単なる変な混ぜ物が出来上がってしまうという危険を伴うものなんですね。


ところで、このカール・ジェンキンスもウェールズ出身なら、最近素行の悪いシャルロット・チャーチに代わってすっかりクラシック・セレブの女王であるキャサリン・ジェンキンスもウェーリッシュ。
Wジェンキンス、親戚ではないらしい。

キャサリン・ジェンキンスの音楽は、正直特筆に値するものではないと思うのですが(失礼)、とにかく彼女はチャーミングですよね。
イギリスの朝のワイドショーに出演していた時には、黒いフレアスカートにリボン!のような、まるでヴィクター&ロルフの世界で、終始にこやか。
このまま間違わないで歩んでいって欲しいと切に願いました・・・。




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朝起きたら雪景色。
うきうきして、低血圧の二人がパッと目覚めた貴重な朝になりました・・・

↓我が家の窓より。






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