ロンドン生活ブログ。音楽のこと、ファッションのこと、ピアノのレッスンのこと、その他雑感、クラシックな物事が好きな夫婦のフツウの話。
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04.Feb.2025
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・・・のチケットが届きました。
水色でキラキラの指揮者とパステルの蝶々がかわいいチケットです。

プロムスは、BBCが主催する世界最大の音楽祭で、毎年7月から9月まで8週間にわたってロンドンで行なわれます。
毎日のようにロイヤルアルバートホールを主に繰り広げられる豪華コンサートの数々・・・出演アーティストもそうそうたる面々です。

その最終夜に、ロイヤルアルバートホールの前にあるハイドパークに特設の巨大スクリーンが出現し、ホールの中の最終コンサートが中継されます。選にもれた観客達がピクニック気分で野外コンサートを楽しむのが名物であります。

過去3年間これをミスしていた私たち・・・今年こそは!!とチケットをゲットしました。


ちなみにその夜のプログラムには、ラストナイトの定番であるイギリスにゆかりの作曲家シリーズ(エルガーの威風堂々など)に加え、ワーグナーのタンホイザーやビゼーのカルメン、プロコフィエフのヴァイオリンコンチェルトなどがあります。


楽しみであります。
お菓子とビールなど持って行こう!!・・・・まだ9月の話ですけど。
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今年のイギリスは暑い。 ほっとけない 世界のまずしさ
今日などは最高気温が37度であったらしい。
ロンドンの交通機関は、もちろんエアコンなんぞついていないので、非常にムシムシする。
私は仕事に、学校に、地下鉄を利用するので、いつかトンネル内で止まりはしないかと冷や冷やしている。
何せ、100年以上も前に作られたラインもいくつか健在するロンドン地下鉄。トンネルが非常に狭いので、空気の循環が悪く、一度暑く(熱く?)なるとなかなか冷めないらしい。

こちら←は、ロンドン市長のケン・リビングストンが記憶に新しい猛暑であった2003年夏に、この問題を解決すべく、"cool the Tube"と題して、10万ポンドの賞金をエサに地下鉄を冷やす方法を公募した時のBBCの記事。

・・結局このコンペの行方は分かりませんが、依然地下鉄は暑いので、我こそはという名案をお持ちの方は、市長に提案してみては?
13日、ロンドンのテートモダンで開催されているWassilly Kandinsky 展に行ってきました。ピカソ、マティスなどと並び、20世紀を代表する画家とされる彼は、抽象画の先駆者であるだけでなく、舞台美術家、評論家、法律家など様々な顔を持っています。(マルセル・ブロイヤーの"ワシリーチェアーなら知っているけど。。という方も中にはいらっしゃるかもしれません。そうです、1925年にブロイヤーがデザインし、当時バウハウスで教鞭をとっていたカンディンスキーの住居で使用されていました。)


という誰もが知っている偉大な人物ですが、「誰もが知っている」人物って覚えるにはあまりにも多すぎませんか?今回は彼の紹介と展覧会の模様を少し書きたいと思います。


1866年、裕福な商人の家庭に生まれた彼は、幼少の頃から絵に興味をもっていました。1886年にモスクワ大学に入学し、そこで法学、経済学を学びます。
しかし、30歳の時にモネの"積み藁"との出会いをきっかけに画家の道を歩み始めます。
画家としてスタートした当初、彼の作品の多くはsong (1906)やRussian Woman in a Landscape  (1906)など風景画でした。
その後、造形芸術局(IZO)の演劇、映画部長や美術館の館長、モスクワ大学名誉教授など様々な仕事を経て1922年ドイツのバウハウスに赴任します。


この展覧会は、1900年初頭から、革命後に芸術の自由が制約を受けることを危惧し、再びロシアを発った1922頃までの作品に焦点を絞っています。これはちょうど、彼が徐々に抽象絵画の道へと踏み込んでいった時期にあたります。今まで英国で見られる事の出来なかった、50点以上の油彩画を含む、80点以上の作品を展示しています。


実物を見て私が個人的に感銘を受けた作品はimprovisation20 (1911)(写真上から3枚目)、blue segment (1921)です。その他にも、彼のコンポジションVII.(1913)など2m×3m近い大作を見るだけでも、この展覧会に足を運ぶ価値はあると思います。

2002年の東京国立近代美術館での展覧会を見逃した方もロンドンに足をお運びの際は是非。
06年10月1日まで。入場料は£10(8)
今週の「週刊classic」vol.8は、ピアノの詩人ことショパンの「幻想即興曲」です。
どうして一人の人間から、こんなにも次々とかくも美しき憂愁の音楽が生まれ出ることができたのでしょう。
これを奇跡と呼ばずして、何を奇跡と呼びましょう。
 
16.Jul.2006
形のないアート
3月19日に ICAギャラリーに行ってきた時のお話。

ヴェネツィア ヴィエンナーレドイツ館代表や横浜トリエンナーレへの出展など、巷でその名を馳せているTino Sehgalのエキシビジョンの最終日。
昨年からICAではじまった三年に渡って行われる三部作の二作目になる今年は、昨年の一作目とまた趣を変えつつも、相変わらず彼独自の型破りな表現が話題を呼んでいます。

まず受付を済ませると、十歳位の女の子がやってきて中に案内してくれると言う。
彼女について一階のギャラリーに入ると『progressって何?』と聞かれる。しばし空っぽのギャラリーを誘導され歩きながら彼女と妻と三人で「progress」について話し合う。
別の従業員出口でホスト役が彼女から青年にバトンタッチされるが、何の違和感もなく同じテーマを発展させ、話し合いが続けられる。
細い通路から階段ーカフェーまた階段ー二階のギャラリー(こちらも空っぽ)ーまた階段ーカフェ、と結局ICAの館内をぐるぐると歩き回り、案内役も青年ーおばさんー老男性、と引き継がれていったが、違和感が全くなく、終始「progress」を題に建築物、社会、コミュニティ、夫婦仲、人間の進化(参加する人によって全く変わった内容になると思います)などについて話し合い、最後の案内役である老男性と握手し、終了した。

結局ただ話をしただけで、直接視覚による鑑賞ということをしなかったわけだけど、常に前進しながら「progress」についてあれこれ思案するというシンプルな仕掛けに、いろいろな錯覚に陥ったり、なんとも不思議な体験でした。

この無形のエキシビジョンの題はその名も、「This progress]。
Sehgalの振付け師、政治経済のバックグラウンドが、今回の彼の作品に大きく働いていると踏むのはちょっとこじつけが過ぎるでしょうか。

第一回目のときもそうでしたが彼の作品にはいわゆる”モノ”が存在しません、それどころか契約時の書類や、購入できる彼の作品(これはもちろん)のレシートにいたるまで一切の”モノ”をプロデュースすることを行わない徹底ぶり。本当に説明し難い作品なので、直接体験してもらうしかないのですが、残念な事に日曜で終わってしまいました。これに興味を持った方。第三部をお見逃しなく!
本日もそこそこ気温が上がり、一日の終わりにはどどっと疲れた。
夜の8時なれどまだ明るい。(写真のボトルに反射した日差しを参照)
今日生徒のお母さんからスペイン土産に"Malaga Dulce"をいただいた。
今週の「週刊classic」vol7のオススメCD/DVDです。


世にも美しく、世にも冷酷な中国のお姫様、トゥーランドットと、勇敢(?)な王子、カラフの愛・・・。

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